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[前]夜空舞う、銀の蝶
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動きづらい。

これだから着物は嫌だ。
動きづらいったらないんだもの。

でも、これが正装だからしょーがない……のか?



と門を開けて外に出ればツナ、京子、了平先輩にばったり。


京子も着物で、了平先輩は袴姿だった。

「明けましておめでとう、ツナ、京子、先輩」

「おう!今年もよろしくな!!」

「明けましておめでとう、蝶。着物綺麗だね」

「ありがとう、京子」



そんな会話をしていたのだが、ツナからの返事がない事に気付く。


「ツナ?」

「…………」


…綱吉は固まっていた。
いつもとは違う雰囲気の蝶を見て、驚いたからだ。


(蝶ってこんなに………)



「……ナ………
ツナ!!!」

「え!!?な、何!?」

「何、じゃないでしょ。それはこっちのセリフ
なんで固まってんの」



え…いや、その…

と口ごもる内に隼人君達が来た。


「明けましておめでとう、皆」

「おめでとうございます、蝶ちゃん!
はひっ!!蝶ちゃん、いつにも増してビューティフルです〜」







(…そんな事)

(ないけど…)

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