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[前]夜空舞う、銀の蝶
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ツナが手榴弾を投げたおかげで、外でドガン。


ツナがランボに説教するが、彼に今の状態を説明したところでわかるわけがない。

そして、ツナが病室を指差せば…


「!!
゙箇子時限超爆゙のカウントダウンだ─────!!!

「ツナ、静かにしないと起きちゃうよ」

イーピンが立ち尽くしていた。
しかも箇子時限超爆、発動中。

蝶の冷静なツッコミも今のツナには届いていなかった。


そして、何故箇子時限超爆が発動したかと言えば

恭弥先輩に惚れたから

である(カッコイイってのも迷惑な話だ)。


ツナが一生懸命走って投げたが
爆発の衝撃でパラパラ落ちた音で
先輩は目を覚ました。





「咬み殺す」

「ヒィィィィ!!!」


病室に戻るなり振り回されるトンファー。

ツナは逃げ回っていた。


「…先輩っ」


私の声にピタッと先輩が止まる。

そして、私は頭を下げた。


「ツナは悪くないんです。だから許して下さい…
それでもダメなら私が責任を取ります。なんでも言う事聞きますから」


先輩は少し考えて

良いよ、と返して来た。







(ごめん、蝶)

(大丈夫。ツナが無事なら、それで良いの)

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