[前]夜空舞う、銀の蝶
6
ツナが手榴弾を投げたおかげで、外でドガン。
ツナがランボに説教するが、彼に今の状態を説明したところでわかるわけがない。
そして、ツナが病室を指差せば…
「!!
゙箇子時限超爆゙のカウントダウンだ─────!!!」
「ツナ、静かにしないと起きちゃうよ」
イーピンが立ち尽くしていた。
しかも箇子時限超爆、発動中。
蝶の冷静なツッコミも今のツナには届いていなかった。
そして、何故箇子時限超爆が発動したかと言えば
恭弥先輩に惚れたから
である(カッコイイってのも迷惑な話だ)。
ツナが一生懸命走って投げたが
爆発の衝撃でパラパラ落ちた音で
先輩は目を覚ました。
*
「咬み殺す」
「ヒィィィィ!!!」
病室に戻るなり振り回されるトンファー。
ツナは逃げ回っていた。
「…先輩っ」
私の声にピタッと先輩が止まる。
そして、私は頭を下げた。
「ツナは悪くないんです。だから許して下さい…
それでもダメなら私が責任を取ります。なんでも言う事聞きますから」
先輩は少し考えて
良いよ、と返して来た。
(ごめん、蝶)
(大丈夫。ツナが無事なら、それで良いの)
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