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[前]夜空舞う、銀の蝶
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言わなきゃわからない。

言わなきゃ伝わらない。






「…先輩、もう離してくれません?」

「嫌だ」



………だだっ子ですか、貴方は。



と言うか、

苦しいんですが(ずっと胸あたりに頭を押さえ付けられているからである)。



この状態が何分も続いてるんだけど

…なんかもう、トキメキも何もないよね。


その時、外が騒がしくなり


扉が、開いた。



「!」

「やあ」

「ツ、ツナぁ!?」



ツナ、放心状態。
フリーズしちゃってるよ…



さすがに人に見られてると恥ずかしいものがある………


先輩に、離して、と言っても逆に腕の力が強くなるだけ。



「…先輩、風紀委員会辞めますよ」

「………」



パッと腕が離れた。

なんでかと言えば
風紀委員会に入ったのは自分の意思だが
誘ってきたのは
先輩だからだ。


ツナに声をかければ
ハッと私を見てきた。







(蝶!)

(ヒバリさん!?)

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あきゅろす。
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