[前]夜空舞う、銀の蝶
4
「ほれみろ。運動音痴じゃねーか」
「え…」
「これ運動音痴じゃなくね?」
そんなこんなで風呂場に行けば、巨大な生物が風呂を食べていた。
その生物…
スポンジスッポン、エンツィオ。
小さい頃、外で一緒に遊んだ時雨が降ってきて大変だったんだよな…
そんな事をしみじみ考えているとイーピンが餃子拳を繰り出した。
が、効かない。カメは長い間息を止められるからだ。
そこでディーノはかっこよくキメて
鞭を振るおうとした。
「静まれエンツィオ!!」
「ダメっディーノ兄!!」
ビュッと振るわれた鞭はツナの顔へ。
が、ソレはツナに当たらなかった。
「ちょっとー…
止めてよ、ウチのボスに手ぇ出すの」
「蝶っ」
「スマン!すっぽ抜けたっ」
ツナの前に立ち、長棒で鞭を弾いたから良いが
何もしなかったら当たってたぞ、ツナに。
昔から変わらないディーノ兄。
…まあ、エンツィオも変わってなかったが。
だって未だにガツガツ破壊活動してるもん。
それを止めようとまたディーノ兄が鞭を振るう。
「やめねえかエンツィオ!!」
「アンタがやめろよ!!」
(あーあ!もう)
(私、フォロームリ!!)
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