[前]夜空舞う、銀の蝶
キャバッローネ
「学校終わった終わった〜」
「ツナって学校終わると生き生きするよねー」
「そりゃそーでしょ」
と、他愛のない会話をしながら家路につく。
ツナの家の前(私の家の前にまで)にはスーツを着た男達で群がっていた。
うわ。あんなの恭弥先輩が見たら…
゙咬み殺ずとか言い出して手がつけられなくなるよ。
ツナもその異様な光景に大声を出した。
ツナが声をかけて名前を出せば辺りがざわついた。
ツナはそのまま家に入っていく。
私は沢田家の人間じゃないから、入れてもらえない。
………しょーがないなぁ。
「…沢田綱吉の護衛兼守護者、夜空蝶。あなた方のボス、ディーノとは知り合いです」
そう言えば、ああ、と声をあげた。
一応キャバッローネファミリーとは面識があったのでわかってもらえた。
*
トントンと階段を上がればツナが座り込んで、ロマーリオさん達が笑っていた。
「…何してんすか」
「「蝶!!」」
バッとディーノ兄が立ち上がる。
「日本へようこそ、ディーノ兄」
「会いたかったぜ蝶!!」
(えっえ!!?)
(二人は知り合いなの───!!)
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