[前]夜空舞う、銀の蝶
2
「ふー…
ギリギリセーフ…てか?」
「蝶!」
蝶が受け止めたおかげで一つ割れなくてすんだ。
だが、獄寺は手がすべったとまた洗い始めた。
「そりゃっ」
「またっ!!?」
バッと食器を受け止める。
(うわっ…
これ、剛さんのお気に入りだぁ…危なッ)
たぶん3万円ぐらいする皿だった筈。
そんな事をしたら借金は10万に増えていたところだ。
ツナは隼人君に、じっとしてて!と言った。
*
後少しで皿洗いが終わる。
皿洗いが終わっても借金が無くなるわけではないが、少なくはなる筈だ。
そんな時、後ろから隼人君の声と共にくちゃくちゃと音がした。
後ろを見れば…
「つまみまくり───!!」
「何食ってんの───!!」
隼人君(とその他諸々…)が、マグロを食べていた。
…彼は天然なのかもしれない。
(借金が)
(増えました)
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