[携帯モード] [URL送信]

[前]夜空舞う、銀の蝶
4


「それはまだ、わからない」

「…」


…わからない?
そうか、まだ他の十代目候補が…死んでないんだ…
でも、結局…

ツナが十代目になるのは…
必然、なのかもしれない。




ギュッと拳を握り締め、唇を噛む。

必然は、人には変えられない。
運命じゃない、必然。

ツナを、守るには…
後、もう一つの選択肢を…
選ぶしかない。




「九代目、もう一つ…良いですか?」

「言ってごらん」



私を、鍛えてほしいんです


「…」

鍛えてくれたお母さんは、もう…いない。
…九代目にしか、頼れない。


「…わかったよ、蝶ちゃん。」

「!」


優しい笑みを浮かべた九代目。
大空に相応しい、ボンゴレのボス。


「君のお母さんには色々世話になってね。…君の学費の援助や、君の願いを出来るだけ聞こう」

「ぁ、ありがとうごさいます!」

頭を下げてお礼を言うと、頭を上げて、と言われた。
九代目が、こちらへ、と言ったので近寄ったら
手を広げられ、ピンを渡された。

「…これは?」

「髪が邪魔だろう?それを付けると良い」


紅色のピン。黒髪に良く合う色だった。

「ありがとうごさい…っ!?」


ピンを付けると、

意識が…遠のいっていった…───






(九代目!これはっ…)

(この娘の力は、強過ぎる)

[*前へ][次へ#]

14/19ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!