[前]夜空舞う、銀の蝶
2
ツナを応援したが、やっぱりツナはビリだった。
ツナを見ていたら隼人君が何か言っているみたいだった。
そこに了平先輩乱入。
二人は喧嘩し始めた。
「あーあ…」
「お兄ちゃん…」
「しょーもな…」
あの光景を見て
私は呆れた。
んじゃ行くね、と京子と花に別れを告げ
応接室に向かった。
*
「…」
「…」
只今風紀委員見回り中。
相手は勿論、
恭弥先輩。
「…あの、先輩」
「何」
「なんで、校舎内の見回り?」
校舎の中はもぬけの殻。
ほぼ誰もいない中、見回りなんて必要なのだろうか。
…てか正直に言います。
先輩の隣にいると
落ち着きません。
先輩は、当たり前でしょ?と言う顔でこちらを見てくる。
まぁ、並中第一だからね
先輩は。
─…見回りが終われば
外が騒がしくなっていた。
時計を見れば…
「…あぁ」
「悠嘉?」
「先輩、棒倒しですよ」
(…棒倒し)
(あの、先輩?)
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