[前]夜空舞う、銀の蝶 3 「ツーナー」 「っ蝶!?」 私は棒から少し離れた川の中にいた。 何故川の中にいるかと言うと ツナを受け止めるのに水の中なら失敗しても平気だから。 私はツナに向かって手を伸ばした。 「ツナ!降りて!」 「へ!? ムリだよ!こんな所から飛び降りるなんて…」 「大丈夫! 受け止める!絶対に!」 私はツナに向かって にっこりと笑いかけた。 ツナは意を決したようだ。 ツナはバッと飛び降りた。 「ッ…」 予想はしていたが 人間を受け止めるは、キツいものがある。 私はツナを受け止めたまま 川の中に倒れた。 「蝶!大丈夫!?」 「うん…ツナは…?」 「俺は大丈夫だよ!」 ツナは私の手を握っていた。 私はそれを見て、自然と笑みが零れた。 「蝶…?」 「…なんか…」 「?」 「昔に…戻ったみたい…」 ツナは一瞬驚いたが、すぐに笑顔になり うん、と頷いた。 (十代目、蝶!/大丈夫か!?) (うん、大丈夫!) [*前へ][次へ#] [戻る] |