[前]夜空舞う、銀の蝶
3
ドガン
「あ!!
えー!!!」
「げっ…!!」
…モクモクと煙の中から現れたランボ。
さっきまで私の腕の中にいたランボとは
大きさも体重もだいぶ違うわけで…
「っっ無理!!!」
「ガハッ」
大人ランボを抱えるなんて無理だった。
私が膝立ちになった為
ランボの急所は私の膝に当たってしまった。
「ラ…ランボ!!!ごめんなさい!!!」
「ぅう、大丈夫…です…
…こっち、ですか…」
ランボはよろよろとツナ達の方へ向かった。
正一君を見れば…
母親に電話中。ランボが大人になった事を必死に伝えるが、勘違いされていた。
…その時
「逃げろランボ!!」
「え?」
「へ…?」
私と正一君の横を通り過ぎたのは
大人ランボとビアンキさん。
ビアンキさんを見れば…
銃を構えていた。
「ビアンキさん駄目!!!貴女…!」
(その時)
(正一君の頬を銃弾が掠めた)
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