[前]夜空舞う、銀の蝶
2
ハルって有名なんですね!と頬に手を置くハル。
……隼人君が゙アホ女゙って言うのが
ちょっとわかってしまった。
「そう言えば、貴女は…」
「夜空蝶。この家の隣に住んでるの」
あれが私の家、と指を指せば
大きいですね…、と返された。
「ハルちゃんは…」
「ハルで良いですよ、蝶ちゃん!」
「…うん」
にっこりと可愛い笑顔のハルに言われて、少し照れた。
良く考えると、周りに親しい女ってあまりいないから…
女の子に慣れてないんだ。
「ハルは、何してたの?」
「ハルはリボーンちゃんを助けに来たんです!」
「…リボーンを?」
はい!と言った後
朝何があってこうなったのかを話してもらった。
「─だからハルが自由の身にしてあげるんです」
「気が合うわね」
「?」
何時からいたのか
そこにはビアンキさんが立っていて。ハルは襟首を掴まれたまま引きずられた。
「行ってらっしゃ…」
「蝶も行くのよ」
「…えー…」
文句を言おうと思ったが、ガッと襟首を掴まれ
ズルズルとハル共々引きずられていった。
(…あの)
(何処に行くんですか)
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