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black game
世界と国々の終焉
2010年、初夏。
日本政府は、現段階での他国の有り様を国民につたえた。
国家機密事項であったソレは、既に一国だけの問題ではなくなり、ある国では国民は何も知らぬままに、国の終焉を迎えたという。
終焉を迎えた国は荒み、人々の顔には覇気も見られないらしく、荒れ果てた地にゴミのように人々が住む。
政府は、今の日本国民が一体どこまで信じてくれるのか、不安であった。

「megalopolis・Alice」

国の終焉、それを迎える原因は必ずその組織にある。通称、Alice。
megalopolis・Aliceとは、簡単に言えばテロ組織の名前だ。
彼等はある目的を持って行動しているらしい。
その目的がなんであるかは定かではないが、どうやら彼等は世界を変えようとしているようだ。

初めに狙われたのは極小さな国であった。
爆破事件やテロは当たり前の国であったが為に、誰も相手などしなかったのだが、次に狙われた国が終焉を迎えた時から、アメリカや日本は注意を向けてきた。
現段階ではすでに15、6ヶ国が終焉を迎えている。
彼等は新種のウイルスや、爆弾、拳銃などを所持しており、それらによって国を滅ぼしてきていた。
何故彼等は世界を破滅に導くのか、日本政府には勿論のこと、アメリカやロシアにさえも、それは理解しえなかった。

しかし、このまま黙って世界の終焉を迎えさせる訳にはいかない。
日本はどこよりもその意識は高かった。
何故なら次に狙われるのが、我らが祖国であるからだ。
やがて日本政府は漸く一つの組織を生み出した。

「国家テロ対策組織特殊部隊EDEN、対megalopolis・Alice」

各国のエリート組織やテロ専用特殊部隊などから厳選した人間を集め、megalopolis・Aliceを止めるというものだ。
通称、adamとeve。
adamとeveといえば、旧約聖書で神が最初に作った男と女として知られている。
始まりの人間の名を使うとはなんとも滑稽である。
Adam班は現場、eve班は研究などといったように別れており、日本政府はもう、それぞれのエキスパートに任せる事しか出来なかった。



"始まりを持ってして終わりがあり、終わりを持ってして始まりは生まれるのだ。"

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