Page.6 「オレを変にしたのはお前だろ、手塚」 「オレが?何もした覚えは無いが・・・」 手塚は今までの事を回想していったが、跡部の脳をいじったりした記憶は全く無い。 「お前とのあの熱い試合以来、お前以外の奴の事なんて考えられなくなってな」 「部員達の事はちゃんと考えてやれ」 同じ部長としての立場上、部長が部員の事を考えないなんてあってはならい これが超真面目な手塚の考えだ。 「じゃあ、考える代わりにオレとデートしろ」 「・・・却下だ。代わりなど必要無いだろ」 手塚は跡部の提案をスッパリ切り捨てた。 「ならデートはしなくていいから、オレ様の家に一晩泊まれ」 「断る」 「何でだ!」 跡部の悪化した提案を、再び俊足で断ち切った。 「じゃあ、俺様の家に住め。そして氷帝に転校しろ」 「無理だ」 「無理じゃねぇよ。俺様に任せておけ」 「・・・・・」 否定の言葉を重ねる度に跡部の提案は何故かハードになっていき、手塚は口を開くのがだんだん嫌になってきた。 [←Back][Next→] [戻る] |