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ドサっ


手塚の降ろされた先は、人気の無い部室裏。



「ここなら誰もいねぇし、部員達にも影響は無いだろ」

「オレは練習中だ。悪いが失礼する」


そう言ってコートに戻ろうとすると、跡部に壁際に押し付けられた。


「何の真似だ?悪ふざけもほどほどにしておけ」

「ふざけてなんざねぇよ。ほら・・・」


「・・・っ!」


跡部は強引に手塚に口付けた。

手塚は驚いて目を見開き、瞬時に跡部を押しのけた。


「な、何をする・・・//」


「その顔なかなか可愛いぜ、手塚」

柄にも無く照れる手塚の顔を、跡部は面白そうにじっくりと見た。


「可愛い?オレが可愛い訳無いだろ」

“可愛い”という言葉は初めて言われ、凄く違和感を感じた。



「オレにとっては、お前が一番可愛いんだぜ?」

「・・・どうやらお前は可愛いの基準がおかしい様だな。大丈夫か?」

オレが一番可愛いと思うなんて、精神異常だ・・・

手塚は少し跡部の脳内が心配になった。



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