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あれから1人でずっと考えていた。

何故オレは毎晩違う女と寝ているのか…


抱いても全然快感は得られないのに…

誰とシてもアイツの姿がかぶるのに…



…そうか
だからオレは…


ずっと分からなかった自分の心の中の疑問の答えがようやく分かった。


ったく…
1番バカなのはオレなんじゃねぇか…


今更答えにたどり着いてももう遅い。


千石の体温がわずかに残っているような気がして、自分の手のひらをジっと見つめた…



「跡部クン…?」

『ぇ…?』

ベンチに座りうずくまっていると、頭上から凄く聞き覚えのある声がした。


絶対にもう聞く事など無いはずの声が確かに聞こえた…

自分の耳を疑いながら、ゆっくり顔を上げてみる。



「わゎ!跡部クン何で泣いてんの!?」

『せ…千石…?』


幻なのか…?

目をゴシゴシこする。

しかし、そこには確かに千石が立っていた。



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