Page.2 『ふぁ〜…』 眠い… 晩は結局ほんの少ししか寝れなかった。 目の下にうっすらだがクマができている。 オレ様としたことが…最悪だ 鏡を手に自分の目元を見るのに集中していたせいで、後ろから猛スピードで近づいてくる大きな足音に気付かなかった。 「アットべくーーん!おっはよ〜♪」 『ぅわ!?』 ガバっと飛びつかれ、とっさの事で受身が出来ずよろけてしまう。 「おっと。大丈夫?」 体勢が崩れそうになるところをコイツ…千石に抱きとめられ心配そうな目を向けられる。 『誰のせいだと思ってんだ、アーン?』 「アハハハ〜。メンゴメンゴ」 『本当に悪いと思ってんのか?』 「思ってるって〜」 いつもの様に飄々とした感じでオレに絡んでくる。 …いや、待てよ… 『お前…何でここにいるんだ?』 今日は平日で普通に学校があるはず。 氷帝と山吹は同じ都内でも場所がかなり違うので会うはずがない。 [←Back][Next→] [戻る] |