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『ふぁ〜…』


眠い…

晩は結局ほんの少ししか寝れなかった。


目の下にうっすらだがクマができている。

オレ様としたことが…最悪だ


鏡を手に自分の目元を見るのに集中していたせいで、後ろから猛スピードで近づいてくる大きな足音に気付かなかった。



「アットべくーーん!おっはよ〜♪」

『ぅわ!?』


ガバっと飛びつかれ、とっさの事で受身が出来ずよろけてしまう。



「おっと。大丈夫?」

体勢が崩れそうになるところをコイツ…千石に抱きとめられ心配そうな目を向けられる。


『誰のせいだと思ってんだ、アーン?』

「アハハハ〜。メンゴメンゴ」


『本当に悪いと思ってんのか?』

「思ってるって〜」


いつもの様に飄々とした感じでオレに絡んでくる。

…いや、待てよ…


『お前…何でここにいるんだ?』

今日は平日で普通に学校があるはず。
氷帝と山吹は同じ都内でも場所がかなり違うので会うはずがない。



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