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「喉渇いとるでしょ。はい」
『ぁ…ありがとうございます…』
缶ジュースを差し出され困惑しながらも受け取った。
「どないしたんですか?さっきからずっとポカンとして…」
『あ、いや、えっと…』
さっきの…夢じゃ無かったの…?
確認するべく、意を決して聞いてみることにした。
『ゎ、私たち…どんな関係ですか…?//』
「…ハ?恋人同士やないんですか?」
何を今更という感じで答えられる。
夢じゃ…なかった…
『財前くん…!』
「ゎ!」
嬉しくて思わず思いっきりギュッと強く抱きつく。
『良かった…夢じゃない…!』
「なんや…まだ夢やと思うとったんですか?」
『うん…だってホントに嬉しくて…夢みたいで…』
涙がうっすら滲んでくる。
こんなに幸せで良いのでしょうか…?
「…ま、オレも今夢見とるような気分なんスけどね」
『ぇ…財前くんも?』
驚いて財前くんを見た。
目が合うと、少しだけ顔を赤くしてポスッと抱きしめられる。
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