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『ん〜…?』
目が覚めぼんやりしながら窓を見ると、外は日が落ち薄暗くなっていた。
私…どうしたんだっけ…?
確か…財前くんと…
…
『ッ…!//』
思い出し、顔を真っ赤にして起き上がる。
『ぁ…あれ…?』
教室内をグルッと見渡してみるが、財前くんの姿はどこにも見当たらない。
もしかしてさっきまでのは夢だったの…?
『…ハァ』
あんな事、有り得る訳無いよね…
あんな夢を見てしまった自分を恥ずかしく思いながらもがっかりして深い溜め息をついた。
ここにいても意味無いし…帰ろう…
どんより沈みながらカバンを持ち重い足を進める。
せっかく財前くんと両想いになれたと思ったのに…
ガラッ
「あ、ミナさん。起きたんスね」
『え…』
出ようとするとドアが開いて、財前くんが親しげに話しかけてきた。
ぇ…これってどうなってるの…?
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