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「告白されるだけされて逃げられたら後味悪い…」


『ぁ、えと…ぃ、今のは忘れて!』

財前くんの記憶の一部をいじって今のところを消し去りたい…
無理だと分かっているが切実にそう思った。



「…返事します」

『え!?』

思わぬことを言われ再び驚く。


返事って…
き、聞きたくない!!

振られるに決まってる…


聞くのが怖くて逃げ出したいと思うのに足の感覚が無くなり動けない。

心が凄く重い何かに押し潰されそう…!


ギュッと目をつむっていると、柔らかい温もりが伝わってきた。


『へ…?』

恐るおそる目を開けてみる。
すると、信じられない事が起こっていた。

財前くんと体が密着している…

もしかして…いや、もしかしなくても


抱きしめられている。


『え、え〜と…//』

夢か現実かが分からなくなってしまいテンパる。

ど、どうなってんの!?


只でさえ有り得ないほど混乱しているのに次の瞬間耳にした言葉で全身の力が抜けてしまった。


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