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『財前くん!好きです!!』
財前くんが行ってしまう…
離れたくない一心で引き止めようとすると、心の中に秘めていた想いが口から出てしまった。
無意識の内に出た言葉に衝撃を受け暫く思考が停止してしまった。
我に返ったのは数秒後…
『ぁ…///』
顔が真っ赤になり先ほどの言葉を訂正しようとするが時既に遅し。
完璧に財前くんに伝わってしまっていた。
「…」
いきなり告白され驚きが隠せない様子。
キョトンとした目でジっと見られ、究極に恥ずかしくなってしまう。
『ぅ…ご…ごめんなさい!!』
泣きそうになり、その場から駆け出した。
最悪…最悪…!
「ちょお待ちぃや」
ガシッ
『ふぇ…?』
腕を掴まれ足が止まる。
一瞬停止してしまうが、すぐに振り払おうとした。
『は、離して…!』
「…」
やはり男女では力の差は歴然で全く振りほどけない。
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