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「そないに好きなら話せばええやん。呼んだろか?」
『ダメ!!//話なんか出来ないし…//』
「何でや?」
ケンヤ鈍過ぎ…
キョトンとしているケンヤを見て深い溜め息をついた。
「あれ?ケンヤさん何か用っスか?」
「おぉ、財前。ちょうどええ所に」
『…え?』
え〜と…今のは空耳でしょうか?
なんか「財前」とか言いませんでした?
それに今の声…
嫌な予感がして恐るおそる顔を上げてみる。
すると、その嫌な予感は的中していて…
『ぁ…』
先ほどまでかなり離れた所にいた財前くんが自分の目の前に立っている。
近くで見るともっとカッコイイ…
我を忘れてジ〜っと見た。
「ケンヤさん…用が無いんならオレ行きますけど」
「あ、ちょい待ち!!」
「…」
ケンヤの止める言葉を無視してスタスタと去っていく。
『ケンヤ先輩の威厳無さ過ぎ』
「なッ…!」
こんな感じでケンヤをからかいながらも、財前くんを凄く近くで見た衝撃で心臓はありえないほどバクバク音を立てていた…
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