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『……』
熱い眼差しを一点に集中させる事はや数分…
カッコイイなぁ…
可愛いなぁ…
すっごいカッコイイなぁ…
こんな事を思いながらうっとり(ニヤニヤ)して物影からある人物を見つめる私はさぞ怪しく見えるだろう。
そう、その姿はまるで…
「ストーカー…」
『…ぅわぁ!!』
痛いほど分かっている自分の様子を的確な表現で後ろから言われ、驚いてビクッとなる。
振り向いてみると、そこには見慣れたクラスメートが立っていた。
『なんだ、ケンヤかぁ…』
「なんだとは何や。ったく、どんだけ見つめとんねん。さすがに引くで」
呆れた様にケンヤは私の目線の先にいる人物を見る。
「好きやなぁ…」
『好きですよ♪』
ニコっと笑って答え、再び視線を戻す。
私が熱心に見つめている人物は「財前光」くん
1つ年下のクールな男の子です
カッコよくて可愛くて…
恥ずかしながら私の想い人なんです
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