Page.11 何故か、風呂桶が頭上から降ってきた。 『な、何で・・・?』 不思議に思い、上を見た。 その瞬間、ある人物と目が合った。 『・・・え?』 「あ・・・」 目の合った人物とは、先ほどから気になっている男の子・・・・ 『赤也・・・くん・・・?』 「・・・・・」 互いの顔を見て、両者は大きく目を見開いた。 しばらく時が止まった感じがした。 しかし我に返り、今の状況を把握すると、顔が真っ赤になった。 『ぃ・・・イヤ・・・ 「ホレ赤也、何停止しとるんじゃ」 「うぉわっ!」 『へ??』 悲鳴を上げようとした瞬間、何者かに押された赤也は体勢を崩した。 仕切りの向こうから、赤也がこちら側・・・つまり、女湯の方に落下してきた。 [←Back][Next→] [戻る] |