Page.10 ― ― ― ― ― ― ― 今日もかなり銭湯は空いていて、女湯には今、私1人だけしかいない。 貸切状態の大浴場でのんびりとお湯に浸かっていると、隣の男湯の方から何やら賑やかな声が聞こえてきた。 『向こうは賑やかだな・・・』 男湯との仕切りを見た。 そういえば、さっきの・・・え〜と…あ、赤也くん! 赤也くん達もいるんだよね 赤也くんかぁ・・・ カッコ良くて可愛かったな〜・・・/// 仕切りの向こうにいるであろう赤也を思い、少し顔が赤くなった。 「よし、行け!」 「うわっ!押さないで下さいよ!」 「いいからッ」 「ちょ・・・!そんな物投げないで下さい!!」 男湯の方から、かなり近くで声が聞こえた。 『何話してるのかな・・・?』 会話内容が気になり、仕切りの壁に耳を付けた。 すると・・・ カコーンっ 『痛っ!』 [←Back][Next→] [戻る] |