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長編小説
7.野外排泄
休日になると、やたらと外に連れ回されることが多かった。
たいていオムツを穿かされ、トイレに行かせてもらえずに、二人が見ている前でオムツの中におもらししてしまう。
それがどうしても嫌で、けれど、彼らの要求を完全に拒否することはできなかった。

しかし、今日は珍しく、オムツを穿かされることなく外に連れ出された。
もしかすると、途中で穿かされるかも知れないとビクビクしていたのだが、そうでもないらしい。

車に乗って、水族館に連れて来られ、館内をゆっくり見て回った後に、近くのレストランで昼食を食べる。
その間も、彼らは亨に何の要求をすることもなく、途中で普通にトイレにも行かせて貰えた。

一体どういうことだろうと訝しんでいたものの、こういう日もたまにはあるのかも知れない、と段々楽観視し始めた。

その後、欲しいものがあると言った彰に付き合うようにウィンドウショッピングをした。
目当てのものはあるそうだが、色々見たいという彰の言に従い、あてどなく店を覗いて行く。

その内、再び尿意を催した。

さきほどはレストランの中だったこともあり、トイレに行くという二人に付き合って一緒にトイレに行ったのだが。

今、二人は亨の前で並んで歩いており、さきほど見て来た店の評価を真剣な表情で下している。
声をかけにくい雰囲気だったので、とりあえず、次の店に着くまで我慢しようと決めた。

が、そういう時に限って、次の店までの距離が長かった。
どこにも入ろうとせず、かといって帰ろうともしない二人の後に続きながら、じょじょに強まる尿意に、亨は冷や汗を流す。

今までなら、オムツを穿かされていたので、限界まで我慢した後に漏らしてしまっても、二人以外にはバレなかった。
だが今は、オムツを穿いていないのだ。
まさか、オムツを穿いていればよかったのに、と思う日が来るとは思わなかった。

いつまでも歩かされて、これ以上は我慢できないと判断した亨は、ようやく二人に声をかけた。

「あーあ。遅すぎ」
「ほんと。もしかしておもらししたいのかと思っちゃったよ」

亨が恥を忍んで尿意を訴えたというのに、二人は呆れた口調だ。
どうやら、亨が尿意を堪えていることに、とっくに気づいていたらしい。

二人に腕を取られ、大通りから外れた道へと誘われる。
両腕を二人の手に捕らえられているので、股間を押さえることもできず、明らかに小便を我慢しているとわかる、みっともない歩き方になってしまう。

二人は目的地があるのか、迷わず歩いていき、ある細い路地に入った。
商業ビルの隙間になっているそこは、人一人通るのがやっとだ。
そんなところをわざわざ通る人はあまりいないのか、細く薄暗い路地は人気がない。
その中程で立ち止まった二人は、亨のズボンの前を寛げて、性器を取り出した。

「や…っ」

人気がないといっても、絶対に人が通らないという保証はない。
そんなところで性器を露出されて、羞恥に苛まれたが、それよりも尿意が限界だった。

彰の手で支えられた性器の先端から、プシュッと小便が吐き出される。
それはすぐに太い水流となって、地面に向かって緩やかな放物線を描いた。

ビシャビシャと地面を叩く水音に、亨はますます羞恥で頬を染めながらも、放尿を止めることはできなかった。

最後の滴がポタポタと落ちると、彰の手が性器を振ってくれる。

そして、彰の手が離されるとすぐに、今度は真の手が亨の性器をつかんだ。
つかんだだけではなく、上下に扱かれて、亨は思わず腰が砕けて、目の前の彰に縋りつく。
彰はビックリした顔をしたものの、さすがに亨を振り払うことはしなかった。

「ん…っ。んぅ…うっ」

必死で唇を噛み締め、亨は与えられる快楽を必死に押さえ込もうとする。
が、ツボを心得た真の愛撫は、的確に亨を高めて行った。

「んぁ…、あ…っ、ああぁ…っ」

ビクビクと下肢を震わせ、亨はさきほど吐き出したばかりの小便の水たまりに、今度は精液を吐き出した。

ピュピュッと飛んだ精液をぼんやりした眼差しで見つめ、亨は思わずその場にへたり込んでしまう。
そんな亨を、双子たちは楽しそうに見下ろしていた。



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