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長編小説
6.公開排泄
少し前から、亨が排泄をするたびに、彰は嬉々として撮影していた。
それはたいていケータイで撮られていて、カメラだったりビデオだったり、場合によって様々だったが。

その撮影されたものがどうなっているのか、亨は知らなかった。

「なあ、亨兄。今度の休みの日、ちょっと俺に付き合ってよ」

ある日突然そんなことを言われて、亨はきょとんとしつつも逆らえない。

どうやら今回、真は不参加だそうだ。
ということは、スカトロ行為のみを行うのだろう。

真にセックスを強要されるのも嫌だが、彰にスカトロを強要されるのも嫌だ。
どちらがマシかなど考える気もない。

しかし、亨には一切の拒否権がないのだ。
抵抗すれば痛い目に遭うのは必須なので、亨は嫌だと思いつつも頷いた。

そうして連れて行かれた先は、誰かが住んでいるらしいマンション。

ただし、マンションのエレベーターに乗ったとたん目隠しをされたので、何階の誰の家かはわからない。

彰にしっかりと腕をつかまれていたので何とかパニクらずにすんだが、不安は拭い去れない。

「そいつが例の写真のヤツか」
「何だ、顔は見れねーのかよ」
「まあ、俺らの趣味に顔は関係ねぇだろ?」

室内には数人の男達がいるらしい。
声の感じからして、彰とさほど年は変わらなさそうだ。
が、やはり、何が行われるのかさっぱりわからない。

彰に聞くべきか逡巡していると、いきなり背中を突き飛ばされた。

倒れ込んだ先は、どうやら布団の上だったらしい。
柔らかい感触に受け止められたのもつかの間、いきなり後頭部を押さえつけられる。

猿ぐつわをされて、下肢につけていた衣服をはぎ取られた。

「さあ、これからスカトロショーの始まりだ」

楽しそうな彰の声に、亨は絶望的な気分になった。
どうやら彼らの前で排泄行為をしなければならないらしい。
拒否することなどできるはずもなく、だからといってすんなり受け入れることもできない。

が、抵抗を封じられた亨は、尻たぶを広げられて、その奥の窄まった口に浣腸を入れられた。

冷たい薬液の感触にピクリと震える。
が、それは一回では終わらず、合計三つも浣腸液を入れられた。

大量の薬液はあっという間に亨の腹を唸らせる。
しかし、足を開かれた状態で固定されてしまい、全く身動きができなかった。
「う…、あ、ぁ…っ」

グルグルと唸り続ける腹の圧迫感がハンパない。
彰に毎日のように排泄を強要されているからといっても、簡単に屈するつもりはなかった。

「がんばるね〜」
「でも、あんまり我慢されても面白くねーな」

誰かの手が、亨の尻を割った。
ぐいっと尻穴を広げられた瞬間、ブビッという音を立てて、何かが溢れる。

体温に温められた、ぬるりとしたその感触に、亨はビクリと体を竦ませた。

必死で括約筋を引き締めようとするが、何者かの手が邪魔して、完全に閉じてしまうことができない。

かすかに開かれた尻穴からは、グジュッ、ブブッ、と断続的に汚らしい音が立っていた。
音がすると同時に、温かいものが漏れ出して行く。

最初は水っぽかったその何かは、すでに固形のものへと変わっていた。
周りにいる者たちが、歓喜の声を上げているのが聞こえる。

亨は逃げるためか、右手を伸ばした。
宙をさ迷った手が、ふいに誰かの手に触れた。

その手は、間違いなく彰のもの。

亨は、触れた手が離れて行かないよう、ぎゅっと握りしめた。

そして、変わりに下肢に込めていた力をゆっくりと抜いた。

ブリュリュリュッ、ブブッ、ブリブリブリッ

浣腸液に溶かされた便が、瞬く間に尻から這い出した。
その勢いを止めることなどできずに、亨はただ、彰の手を必死で握りしめていた。

太ももを汚しながら、水っぽい大便が布団の上へと流れ落ちて行く。
その後、少しづつ固形のものが、肛門を押し広げるようにして、ゆっくりと出始めた。

ブブブッ、ブリッ、ブチブチブチッ

最後にはぐっと自ら息んで、腹の中に溜まっていたものをすべて吐き出す。
その瞬間、亨の背中にべっとりとしたものが飛んで来た。

どうやら見ていた者が射精したらしい。
生臭い臭いからそう判断した。

その後は特に、何かを強要されることもなく、彰の手で綺麗に体を洗われて、そのマンションを退室した。

車に戻ってからようやく目隠しを外された亨は、すぐに彰を見た。
が、全く表情が窺えず、何を考えているのかわからない。

どう話を切り出したらいいのかわからずにいると、ふいに彰が亨を振り返った。

「ごめんね〜亨兄。こんなことはもう二度とないからさ」

にっこりと笑顔を向けられ、亨はほっとして頷いた。



自分が何にほっとしたのか、後になって亨は悩むことになるのだが。



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あきゅろす。
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