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長編小説
3.強制的
慣れというものはおそろしい。

毎日のように繰り返されるオムツへの排泄と、バイブと真の手によって与えられる快楽に、亨の体はじょじょに慣らされて行った。

真には、ほとんど毎日のようにセックスを強要されている。
その前には必ず、腸内を空っぽにしなければならない。

自然と排便されればいいが、そうでなければ彰の手で浣腸され、むりやり排便させられるのだ。

しかし現在、彰の運転する車で家に帰宅する途中で、亨はふいに便意を催した。
切羽詰ったものではないが、家に着いたらトイレに行こうと心に決める。

会社への行き帰りは彰が常に車を運転して、真は後部座席で亨の横に座っている。
だが、今日はどうしても外せない用事とやらで、真は不在だった。

会社を出てすぐにオムツは交換させられており、現在亨は普通の下着を履いている。
けれど、秘所に入れられたバイブはそのままだった。

そのせいで、ふいに催した便意は、短期間のうちに強烈に強まった。
普通に座っていることができず、じょじょに体が前のめりになるのを止められない。

それに気づいたらしい彰が、信号待ちの隙に亨が座る後部座席を振り返って、楽しそうに笑った。

「亨兄。家までしっかり我慢しろよ」

そう言う彰の笑みは純粋さが窺えず、何か企んでいるのは明らかだ。

亨はズボンの上から尻を押さえ、必死で便意を堪える。
そんな亨の姿を見て彰が大笑いしているが、そんなことに構ってはいられない。

家に着くまでさほどの距離はないものの、今の亨にとっては長い道のりだった。
しかも、ようやく家にたどり着いたところで、すぐにトイレに行かせてもらえるかどうかもわからない。

実際、駐車場に車を停めてから家まで、しっかり腕をつかまれて引っ張って行かれた。

そして案の定、彰は亨をトイレではなく、バスルームへと連れて行った。

「ここなら汚しても洗い流せるからな。めいいっぱい漏らしていいよ」
「な、何をバカなこと言ってるんだ。それより早くトイレに――――」
「ここが亨兄のトイレだよ。俺、着衣脱糞て一度見たかったんだよな〜」

彰の嬉々とした声音に亨は蒼白になった。
おそらく、彰の言いなりにならない限りは解放されないだろう。
けれど、言いなりになるのは耐えられなかった。

今まで何度も双子の目の前で粗相をしてきたが、着衣のままというのはない。

思い切り力を込めれば、あるいは振りほどけたかも知れない。
が、もはや亨の便意は限界が近く、下手に動けば彰が望んだ通りになってしまう。

それがわかっているのか、彰は亨のズボンをずらして尻を露出させ、肛門に埋められたバイブをここに来てようやく抜いた。
けれどそれは、もはや手遅れだった。

限界に来ていた便意を何とか堪えて来たのは、バイブが栓代わりになっていたからだ。
それを抜かれて、亨は必死で尻を窄めたが、朝からずっとバイブを入れられていた秘所はすっかり緩んでいて、なかなか思い通りになってくれない。

「やだ…っ。いや…あっ」

涙目になって必死に堪えるものの、長くは続かず、彰にズボンを元通り穿かされたところで、とうとう亨は限界を越えてしまった。

ブリッと醜い音を立てて、下着の中にどろりとしたものが吐き出される。

「ひぃ…ィッ」

どれだけ力を込めても、必死で拘束を解こうとしても叶わず、亨は目尻から涙をこぼしながら下着の中に脱糞せざるを得なかった。

ブリブリッ、ブブッ、ブチュ、ブリュリュゥゥ――ッ

あっという間に下着の中はドロドロの便でいっぱいになる。
それでも排泄は止まらず、下着を押し下げ、その隙間からズボンへと便は広がった。
ドロリとしたものが足を伝う感触に身震いする。

「すっげー。ズボンのケツがもっこもこになってる」

彰はげらげらと笑いながら、亨を見下ろしている。
その視線を感じているせいか、亨の性器は今にもはじけそうなほどに勃起してしまった。

「クソ漏らして勃起するなんて、亨兄もけっこうヘンタイじゃん」
「ひ、あぁぁ…っ」

彰の手に勃起した股間を握られ、痛みの中に快楽を見つけ、亨は思わず嬌声を上げた。
その瞬間、どぷっと精液を吐き出してしまい、亨は自己嫌悪でますます涙をこぼしてしまう。

「あーあ。まこっちゃんじゃなくてもイっちゃうのか、亨兄は。ま、俺ら双子だしねー。仕方ないかぁ」

ぶつぶつと愚痴のように言いながら、彰は亨の股間を撫で、そのせいでズボンの中に吐き出した精液が、糞便と混じってしまう。
ぬるぬるとした精液と、水っぽい固形の便が混じり合い、吐き気を催しそうなほどに気持ち悪い。

それなのに、亨の股間は再び熱を持ち始め、その事実に打ちのめされるようにすうっと目の前が真っ暗になった。



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あきゅろす。
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