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長編小説
2.見られる快感
会社で仕事をしながら、亨は赤らむ顔を隠すように俯いた。
そうすると自分の下肢が嫌でも目に入り、ますます顔を赤らめた亨は、ぎゅっと目を閉ざした。

自分の身に起こっていることが信じられない。

突然の双子の変貌を、いまだに亨は信じられずにいた。
そして、その後に亨を襲った、到底受け入れがたい様々な出来事も。

真に強姦された翌日、亨は身動きすることすらできなかった。
そのせいで粗相をしてしまい、なぜか嬉々として彰にオムツを履かされてしまった。
以来、会社に行くときは必ず、彰にオムツを履かされている。

どうやら、彰は人に辱めを与えるのが好きらしい。
スカトロ行為が特に好きらしく、亨は格好の餌食となっていた。

更には、秘所に細身のバイブを入れられ、常に小さいながらも刺激が与えられている。
けれど、達してしまうほどではなく、亨の性器は先走りの液をだらだらとこぼしながらも射精できずにびくびくと震え続けていた。

亨は、ちらりと時計を盗み見た。

お昼まで、まだ1時間近くある。
それを改めて確認した亨は、絶望的になった。

実は先程から、尿意も感じていたのだ。
秘所を刺激されることで、絶えず快感を与えられている亨は、尿意を長く堪えることができなかった。
どうしても、快感の方が優先されるのだ。
何度、精を放った後に小便を漏らしたことだろう。

緩やかに刺激を与えられ続けた亨は、昼休みを迎える前に、オムツの中に精を放った。
その後下腹にぐっと力を込めたものの、長く堪えることはできず、ショロショロとオムツの中に放尿を始めた。

やがて勢いよく、シャアアァァ…ッと音を立てて排泄し始めた亨は、周りにそれがバレるのではないかと、気が気ではない。

が、幸いバレることなく、小便を吸い込んでぐしょぐしょのオムツを履いたまま、亨は昼休みまで仕事を続けた。

気持ち悪さは当然感じているが、昼休みまで脱ぐことはできない。
だからこそ、昼休みになった瞬間、亨はすぐさま会社を飛び出した。
課内の者に不審に思われているかも知れないが、そんなことに構っていられなかった。

会社を飛び出した亨は、近くの公園に向かった。
そこは比較的緑が多く、憩いの場として市民に開放されている。

その公園に入ったところで、亨は双子を見つけた。

大学生の二人は、最近ずっと、亨の昼休みに合わせてこの公園へとやって来ている。
そこで、亨はいつも、汚れたオムツの中を確認され、新しい物へと交換されることになっていた。


「お願い…っ」


必死の形相になる亨を見て、彰は笑顔のまま首を横に振った。


「違うだろ。亨兄、ちゃんと教えたことも言えないの?」


彰の言葉にぐっと唇を噛み締め、亨は足元に視線を落とした。
しかし、言わなければこのままなのは必至だ。
意を決して、亨は彰を見つめた。


「俺の…っ、おもらし…、オムツ…を、見て……くださ、い…っ」


「ふーん。今日はどれだけ漏らしたんだ?」


「…っ、お…しっこ…を、1回と…、せい、えき…が…っ、い…、1回」


真っ赤な顔でようよう答えた亨に、満足げに頷いた彰は、亨の腕を引いてトイレの中に入り、身体障害者用の個室へと向かった。
その後に続くように、真も入って来る。


「脱いで」


当然のように言われて、亨はおずおずとスラックスを脱いで、オムツ一枚になった。
近づいて来た彰に、オムツの上からぐっと股間をつかまれる。
濡れたオムツの感触に、亨はびくっと体を震わせた。


「ふふっ。濡れた感触が俺にもわかるよ。そのくせ、勃起させてるなんて、亨兄もかなり好きものだよな」


にやついた笑いに、亨は羞恥で顔を赤く染めた。
バイブの刺激を受けているせいだとしても、勃起している事実に違いはない。

彰の手が動いて、オムツの両サイドを順にビリビリと音を立てて破いた。
むわっとした湿気と同時にアンモニア臭が立ち上る。

小便でオムツの中は真っ黄色に汚れている上、バイブの刺激を受け続けたせいで精液も付着している。
そんなオムツの中をじっくりと見られて、亨の股間がずくんと疼いた。

最近、こうして粗相の後を見られていると、バイブの刺激とは別の快楽が、下半身を刺激するようになった。

その理由を、亨は考えたくなかった。
考えれば考えるほど、嫌な結論にたどり着くような気がして。

幸い、オムツを履かされている時はたいていバイブを仕込まれているので、その刺激で反応していると双子達は思ってくれているようだった。

緩く勃ち上がった亨の性器を、真が性急な手つきで扱いて完全に勃たせた。
そして、自分もズボンの前を開いて勃起した性器を取り出し、亨のものと一緒に握って扱く。


「や…、まこ、と…っ」



がくがくと足が震えて立っていられなくなり、思わず真の体に縋りつく。
真の手と、秘所に与えられ続けているバイブの刺激に、あっという間に亨は昇りつめた。


「い…くぅ…っ。はぁ、ああぁぁっ」


だらしなく涎を垂らしながら、亨は性器を真に擦りつけるようにして射精した。
ドクドクと真の手の中に精液を放つと、合わさった真の性器もびくりと震え、精を放った。


「あーあ。すっかり淫乱になっちゃって」


亨の痴態にくすりと笑って、彰は新しいオムツを片手に近寄って来る。
それをぼんやり眺めていると、汚れた下肢はそのままに、手早くオムツを履かされた。


どろどろの精液が新しいオムツにべったりとつく。
その感触に小さく震え、亨はぼんやりと目の前に立つ双子を見つめた。


「亨兄。帰りにまた、迎えに来るよ」


「帰ったら、たっぷりかわいがってあげる」


双子に代わる代わる頭を撫でられ、亨はぼんやりしたままこくん、と頷いた。

それを見て、双子達はその場を去って行く。

その後姿を見送り、しばらくしてから亨はようやく立ち上がった。

しかし、オムツに包まれた性器は、再びゆるゆると勃起し始めていた。
夕方までの間に粗相をしてしまうだろうことを考え、亨は頬が火照るのを感じた。

嫌だと思いつつも、彼らのせいで自分が変わって来ているのを自覚せざるを得ない。
けれど、まだ、それを素直に認めることはできなかった。


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