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長編小説
8.公園のはしっこで
久々に外回りに出た基樹は、汗ばんだ体を冷やすために、近くにあったデパートへと入った。
涼むために入っただけなので、適当にウィンドーショッピングをしていると、涼んだせいか、急に尿意を感じ始めた。

これはチャンスかも知れない、と急いでデパートを飛び出し、近くにある公園へと向かう。

昼間の公園は、子供をつれた母親の姿が多かった。
学校はまだ授業中のためか、小さい子が多く、数人で固まって遊んでいる。

人の多い場所を避け、公園の端の方へと行った基樹は、更に植え込みの中へと入って行く。
ほどよく木が立ち並び、草も生い茂っているので、ここでなら楽しめそうだ。

きょろきょろと辺りを見回して、めぼしい場所を物色する。
あまり挙動不審になると、子連れの母親に不審がられてしまうので、あまりうろうろすることはできない。

基樹は目についた木へと向かい、ズボンから性器を取り出した。

少し先には道路があり、そこを通る車や人が時折ちらちらと見える。
彼らはこちらの方を全く見ようとしていないが、中には見てくる人もいるかも知れない。

それに、背を向けている公園にも、ある程度人はいるのだから、誰かが気づくかも知れない。

そんなことを思いながら、木に向かってシャアッと小便を吐き出した。

ジョロジョロと音を立てながら排泄していると、道路を通りかかる人が、ふいにこちらへと視線を向けた。

ドキッとした基樹だったが、向こうからはこちらが見えなかったようだ。
何もなかったような表情で、その人はまた視線をそらして、その場からすぐに立ち去ってしまう。

ぎくりとしたものの、基樹の排尿はとどまることなく、ジャアジャアと勢いよく木の根に向かって放物線を描いていた。

結局、誰に見咎められることなく、基樹は排泄を終えた。

さあ、今度はどこで、どんな風にしてみようか。

パンツにほんのちょっとだけ、というのも面白いかも知れない。



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あきゅろす。
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