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短編小説
リク:幼児退行(大小スカ)
大・小便排泄/着衣おもらし/オムツおもらし/社会人

朝目が覚めたら、恋人が泣いていた。
いい年をした大人が、まるで子供のように大声で泣いている。
そんな姿は今まで見たことがなく、ビックリして眠気など吹っ飛んだ。

慌てて起き上がり、心配して恋人の様子を窺うと、まるでオネショでもしてしまったのか、股間の辺りがぐっしょり濡れている。
もしかして、そのせいで泣いているのだろうか。

声をかけてみても返事はなく、ただ泣いているばかりだ。
仕方なく着替えさせてやると、ようやく泣き止んだ。

そこでふと、異常に気づく。

恋人は親指を吸いながら、まるで赤ちゃんのようにうとうとと眠りに落ちようとしている。
試しに名前を呼んでみたが、何の反応もなく、そのまますやすやと眠ってしまった。

一体どうすればいいんだろう、と思いながらもどうしようもなくて、ただ眠っている恋人を見ているしかできない。
変に起こしてもいけない気がして、とりあえず身支度を整えて、朝食の用意だけはして、恋人が目覚めるのを待った。

どのくらいの時間が過ぎたのだろうか。
再び、恋人が泣き出して、慌てて布団をめくってみるが、お漏らしはしていないようだ。
なぜ泣いているのかわからず、あやすように撫でてみても、うっとうしそうに手をはねのけられるだけ。
もしかして空腹なのだろうか、と思って試しにペットボトルに入った水を飲ませようとしたが、うまく飲めなかったようで零してしまった。

仕方なく、口移して何とか水を飲ませてやると、ようやく落ち着いたらしい。
今度は眠らなかったが、これはどう考えても幼児退行しているらしい、と気づいた。

すぐに薬局でオムツを購入して、恋人に穿かせる。
それから、固形物が食べられるかどうかがわからなかったので、離乳食を食べさせた。

口元にスプーンを差し出すと素直に口を開き、一心にモグモグと食べる姿は可愛らしい。
思わずケータイで連射してしまったのも仕方がないだろう。

腹が満たされてようやく落ちついた恋人は、笑顔で抱きついて来た。
そんな恋人をあやすように撫でていると、ブリブリとけたたましい音がする。

プン、とかすかに漂って来る便臭に、思わず恋人を見下ろしてしまう。
少し頬を染めて、どうやら息んでいるらしい恋人は、視線には気づかず、ギュッと抱きついていた。

その間もブリブリという音は絶えず聞こえていて、恋人のオムツがもっこりと膨らんでいる。
便の感触が気持ち悪いのだろう、抱きついた姿勢のまま恋人は、しきりに尻をうごめかせていた。

そんな恋人をベッドの上に寝転ばせて、オムツを開いてやる。
たっぷり吐き出された大便はオムツをべっとりと汚していて、思わず目を覆いたくなった。

幼児退行しているとはいえ、健康的な成人男子の身体なのだ。
当然ながら、その量はかなりのものになる。

お尻にべったりとついた大便を拭き取り、新しいオムツを穿かせてやってから、大便がたっぷりこびりついたオムツをどうするべきか、真剣に悩んだ。
まあ、トイレに流すしかないのだが。

片づけを終えてベッドに戻ると、恋人はまたうとうとしており、ほどなくして眠りに落ちてしまう。

その日は、一日、恋人から目を離すことができなかった。
大便はともかく、小便はしているのがわからないので、泣かれて初めて気づくのだ。
しかし、お腹がすいても同じように泣くので、泣いている理由を察知するのが難しい。

親というのはこんなに大変なんだな、と改めて気づかされた。
まあ、めったに見ることのできない、恋人の可愛らしい姿が見れたのはよかったが。



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あきゅろす。
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