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短編小説
リク:たくさんの視線(大小スカ)
公衆トイレ/大・小便排泄/盗撮/青年

バタバタと急ぎ足で公衆トイレに駆け込んで来た青年は、個室のドアを閉めるなり、忙しなくズボンのベルトを外し始めた。

そしてズボンと一緒に下着もずり下ろしながら、しゃがみ込む。

その様子から、かなり切羽詰った状態なのが窺えた。

ブリブリブリブリッ、ブボボッ、ブビッ、
ブチブチブチブチィッ

しゃがみきった瞬間、青年の肛門がヒクヒクとけいれんしてパックリと大きく口を開いた。
そして、勢いよく茶色い物体を吐き出し始める。
それは少し軟らかく、次から次へとズルズル出て行った。

「はあ…あ、間に合ったぁ…」

排泄をしながら、青年はほっとしたように呟き、ンッ、と再びいきみ始める。
そうすると、再び肛門が開いて、まだまだ溜め込まれていたのだろう大便が、ブリブリと排泄され始めた。

「ん…ッ、あ…ぁ」

気持ち良さそうに声を上げ、青年はたっぷりと便器の中に大便を吐き出した。
その後、ショロショロと小便もしてから、トイレットペーパーで汚れた尻を拭く。

青年は、そんな自分の姿が、何人もの人に見られているなんて、気づいてもいないだろう。

一部の同士の間では有名な、盗撮カメラの設置された公衆トイレ。
その一室でのできごとは、リアルタイムで世界中に発信されている。
もちろん、録画して見ることも可能だ。

だから、青年がトイレに駆け込んで来た時からずっと、閲覧者数はどんどんと増えて行って、青年の排泄を見ながらオナニーをする者だっていた。

そんなことを知らず、ただ排泄を催したからトイレに駆け込んで来ただけの青年は、すっきりしたように立ち上がった。

それから自分の股間を見下ろし、あれ?という表情になる。
それもそのはずで、青年の性器は勃起していたのだ。

彼は首を傾げながらも、自分の性器へと手を伸ばした。
しかも、カメラの方へと向かって立ち、性器を扱き始める。

カメラの存在をわかっているわけではないのだろうが、好都合なアングルに再び閲覧者数が増えた。

「は…っ。はぁ…ッ。あ、あぁ…ッ」

青年は性器を扱きながら、堪えきれずに喘ぎ声を漏らす。
そして、あっという間に吐精した。

「はあ。何で勃起したんだろ?」

腑に落ちないものの、射精してしまったのは事実だ。
首を傾げつつも、青年は汚れた手をトイレットペーパーで拭い、下着とズボンを穿いて、放置したままだった排泄物を流す。

それから何事もなかったかのような顔をして、個室を出て行った。

その日以降、青年の排泄映像は同好の士の間で出回り、即座に青年の身元が割られた。
彼の身の回りにはあっという間に隠しカメラだらけになったのだが、やはり、青年は全く気づいていなかった。



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あきゅろす。
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