[携帯モード] [URL送信]

短編小説
リク:見ないで(大スカ)
大便排泄/着衣おもらし/便秘/青年

ここしばらく便秘が続いていたが、よくあることだったので、特に気にしていなかった。

夕方、周囲が薄暗くなり始めた時間帯に、家へと向かう道すがら、腹痛を催した時も、さほど慌てることはなかった。
腹痛を催したからといって、すぐに便意があるわけでもない。
家まで20分もかからないし、そのくらいなら大丈夫だろうという過信があった。

けれど、腹痛はひどくなる一方で、まともに歩くことすらできないくらいになった。
腹を抱えながら、ゆっくりとした足取りでしか歩けないため、なかなか家にたどり着くことができない。

腹痛だけならまだしも、更には強烈な便意が押し寄せて来る。

「く、うぅ…ッ」

額に脂汗を滲ませながら、歯を食いしばるが、それでも呻き声は止められなかった。
グルグルと、物凄い勢いで腹が唸り声を発している。
肛門がヒクヒクと壊れたようにうごめき、その奥にたっぷりと溜め込まれたものを吐き出そうと躍起になっていた。

このままだとヤバイ、と本気で焦って周囲を見回し、とりあえずどこかで用を足そうと歩き出す。
が、視界に入っているコンビニまでたどり着くことができなかった。

信号待ちで立ち止まった瞬間。

ブリュルルッ、ブブブッ、ブリブリブリブリッ

けたたましい勢いで、カチカチの太い大便が肛門をこすりながら下着の中へと落ちて行く。

あまりの勢いにどうすることもできず、信号待ちで立っている間、呆然としながらブリブリとお漏らししていた。
周囲にほとんど人がいなかったのが、唯一の救いだろうか。

けれど、溜め込まれていた大量の大便は、こんもりと尻部分を膨らませているのが、見なくともわかった。
ずっしりとした重みで、下着がずり下がっている。

とりあえず、目指していたコンビニで大便の始末をしようと思ったのだが、恥を忍んで向かったコンビニのトイレは、あいにく使用中だった。
しばらく待っていたのだが一向に空く様子はなく、店内にいる人の視線が痛くて、逃げるように飛び出した。

とはいえ、家までの道中、あまりトイレはない。
それなりに人通りのある場所なので、道端に捨てるなどもできそうにない。

途方に暮れながら、下着の中の大便が零れ落ちないように片手で支えつつ、ゆっくりと歩き出す。
すれ違う人の視線がこちらを向いているように思えて、顔を上げることはできなかった。

じわりと涙が滲んで来るのもまた恥ずかしく、必死で鼻を啜りながら、この先にある公園を目指した。
そこだったら公衆トイレもあるし、最悪、トイレが使えなくとも、植え込みに捨てることができるかも知れない。

そう思いながら必死で歩を進めたのだが、目指す公園が目の前に迫って来たところで、妙に賑やかなことに気づいた。
薄暗くなると閑散とする公園なのに、と思いながら見てみると、どうやら高校生くらいの男女が集まって、遊んでいるようだ。

トイレに行こうしたら、どうしても彼らの視界に入ってしまう。
そうなると確実にからかわれそうだった。
年下の少年たちにみっともない姿を見られ、しかもからかわれるのは耐えられない。

仕方なく諦めて、大便を処分できないまま、再び歩き出す。
再び涙が滲んで来たが、今度は堪えることができず、ポロポロと涙を零した。
あまりに情けなくて、恥ずかしくて、消え入りたい。

けれど隠れることも逃げ出すこともできず、人目に晒され続けているのは、あまりに辛かった。

なるべく人目につかないように道の端を歩き、また、人通りの少ない道を選びながら、家までの長い道のりを歩く。

その途中で再び便意を催したが、もはや堪えることなく、ブリブリと下着の中に漏らした。

すると、どうやら下着の中に収まらなくなったようで、零れ落ちた大便がズボンの裾から地面に落ちて行く。

それを見て、再びポロリと涙がこぼれた。




[*前へ][次へ#]

67/80ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!