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短編小説
リク:お手伝い(大スカ)
トイレ/大便排泄/便秘/社会人

ここのところ、ずっと排便が来なかったが、便秘症の小金井(コガネイ)にはよくあることで、あまり気にしていなかった。

が、恋人の家で夕食をご馳走になった後、いきなり便意を催した時は、どうしようかと思った。
まるで恋人の手料理がまずかったかのような反応だ。

さり気なさを装ってトイレに入り、必死で息んでみたが、そういうときに限ってなかなか出てこない。
けれど、確実に肛門近くにやって来ているそれは、あと少し頑張れば出て行ってくれそうだ。

必死に踏ん張って、肛門がピリッと切れてもまだいきみ続けていると、ようやくズルッと塊が滑り落ちる気配がした。

もう少ししたら、排泄できるだろう。
そう思い、もうひと踏ん張りしようとしたら。

「大丈夫?具合でも悪いのか?」

どうやら思った以上にトイレにこもっていたらしい。
心配した恋人がドアをノックしながら声をかけて来る。

「あ、ああ、大丈夫」

上擦った声で答えるものの、どうやら少し声が震えてしまっていたらしい。
余計に心配した恋人にドアを連打されて、小金井は仕方なく鍵を開けた。

すると、飛び込むように入って来た恋人が、小金井の体をぎゅっと抱きしめて来る。

「もしかして、俺の料理が何かマズかったのか?遠慮せずに言ってくれ!」
「ち、違うんだ。その…、ずっと、便秘だったのが出そうになってて……」

恥ずかしそうに打ち明けると、恋人はきょとんとした後、晴れやかな笑顔になった。

「何だよ。お前便秘だったのか。知ってたらもっと野菜食わせてやったのに」

自分の料理のせいではないと知って、どうやらほっとしたらしい。
小金井はこのまま恋人がトイレを出て行ってくれるものだと思い、その時を待っていたのだが。
なぜか恋人は、一向にその場を立ち去る気配がない。

それどころか、閉じていた足をむりやり左右に大きく開かされてしまう。

「な、何やってんだ!」
「まだ出てないんだ?手伝ってやるよ!」

なぜか嬉々として、恋人はそんなこと言いながら腕まくりをした。
小金井はその展開についていけず、呆然と恋人を見上げるしかできない。

その間に、恋人は膝下までずり下ろしていた小金井のズボンと下着を、全部脱がせてしまった。
そして、決して小柄とはいえない小金井の体を抱えて、便器に反対向きに座らせてしまう。

タンクにしがみつくようにして座らされ、恋人に尻を丸出しにした格好を見られている。
その事実に思い至って、小金井は羞恥に顔を染め、慌てて立ち上がろうとした。

が、恋人はがしっと小金井の腰をつかみ、抵抗を許さない。
そして、あろうことか素手で小金井の肛門を突付き始めた。

「ちょ…っ、やめろよ!」
「だって、マッサージしてやった方が出やすくなるって。もうすぐそこまで出てきてるんだろ?」

俺に任せろ、となぜか張り切って、恋人は探るように肛門へと指をゆっくり入れて来た。
大便でパンパンになっているそこへと指を入れられると、思った以上の圧迫感があった。

「い……ッ!やだ、って!」

グニグニと無遠慮に指を動かされて、ピリピリとした痛みが襲ってくる。
それに顔をしかめ、必死で抵抗を試みるも、腹の痛みと恋人に拘束されているせいで、あまり身動きができなかった。

そうこうしている内に、腹がグルグルと勢いよく動き始め、便意がますます高まる。
が、恋人は小金井の尻へと指を差し込んだまま、まだグニグニと動かしている。

きっとその指先には、溜まりに溜まった大便が当たっているのだろうと思うと、小金井は恥ずかしさで死ねそうなくらいだった。
その上、恋人の目の前で、排泄しようとしているのだ。

「も、もういいって!出るから…ッ。も……ぉッ」

慌てて振り返り、恋人を説得しようとしたが、間に合わなかった。

ブウ〜ッ!ブボッ!

けたたましい勢いで、小金井の肛門は激しくけいれんし、オナラを漏らす。
その後、恋人の指を押し出す勢いで、ブリブリと大便が吐き出された。

硬く太いそれは、ミチミチと肛門をめいいっぱい押し広げて、ゆっくりとその姿を現した。

「おお〜。すげぇ、でけー」

恋人は、それを見て、感心したような声を上げる。
小金井は顔を真っ赤にして、なす術もなくその大便をブリブリと吐き出した。

ボチャン、と音を立てて便器の中にその大便が落ちたと同時に、小金井の目から涙が零れ落ちる。
排泄姿を恋人に見られるなんて、これ以上の屈辱はないだろう。

それなのに、恋人は一向にこの場を立ち去る気配はなく、小金井の尻をじっと凝視していた。

その視線を感じながら、小金井はブリブリと少し軟らかくなった大便を吐き出す。
栓となっていたものがなくなったせいか、勢いよく出始めた大便は、見る見るうちに便器の中に溜まった。

ブリュリュリュッ、ブボッ、ブリブリブリブリブリッ、
ブゥ〜ッ、ブボボボッ、ブビッ、
ブチュブチュブチューッ、

けたたましい音と共に、次から次へと肛門を押し広げて、大量の大便が吐き出された。
それらはすべて、恋人の眼前に晒されている。

トイレの中は小金井が吐き出す便の、醜悪な臭いで満たされていて、排泄している本人でさえ顔をしかめてしまうほどだ。
それなのに、恋人は気にせず、次から次へと吐き出される小金井の大便に、素直に感嘆の声を上げていた。

「すげーな。便秘の後ってこんなに出るんだ」
 
あまりの恥ずかしさにすすり泣いている小金井のことなど一切かまわず、恋人は妙に興奮している様子だった。

「なあ。便秘になったらさ、ちゃんと俺に言えよ。また手伝ってやるから」

さわやかな笑みを浮かべて、ようやく排泄を終えた小金井の尻を丁寧に拭いてやりながら、恋人はそう告げた。
小金井は泣きながらその恋人を睨みつける。
が、相手は一向に気にした様子もなく、にこにこと笑っているだけだ。

「何恥ずかしがってんだよ。平気だって。別にお前のクソくらい、汚くも何ともねーよ」
「俺はお前のその無神経さがたまにムカツク!」
「えー。何でだよ。俺ってすげーいい奴だろ?お前の便秘、手伝ってやったんだぜ?」
「大きなお世話だ!」

反省の色など全くない恋人に苛立ち、狭苦しいトイレの中だというのに、小金井は大人気なく口論を始めた。
上機嫌だった恋人だったが、小金井の言いように段々と不機嫌になって行き、いつの間にかトイレの中で本気でにらみ合ってしまう。

が、言いたい放題言った後は、ちゃんと礼を言って、小金井は恥ずかしそうに恋人へとキスをした。
それを受けた恋人はことのほか喜び、そのまま小金井を抱き上げて、寝室へと直行したのは言うまでもない。



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