[携帯モード] [URL送信]

短編小説
リク:恥ずかしいお漏らし(大スカ)
教室/大便排泄/着衣おもらし/高校生

その日、体育の授業は校庭ではなく、体育館で行われた。
クラスでいくつかのチームに分かれ、バスケットの試合をしていたのだが、意外と体育館の中は冷え込む。
試合をしている最中はいいが、応援している時など、試合中の汗が引いて、肌寒ささえ感じた。

そのせいだろうか。
体育が終わった後の授業中、急に腹具合が悪くなった。
最初こそ気のせいだと思っていたのだが、どうやら気のせいでは済まされなくなって来る。

教卓の後ろにある時計へと目を向けると、授業はまだ半分も終わっていない。
さすがに授業が終わるまで、この腹痛を我慢し続ける事はできそうになかった。

ちょっと恥ずかしいが、トイレに行かせてもらおう。
そう決意したとたん。

すぐ後ろから、ガタンと席を立つ音が聞こえた。

「センセー、ちょっとトイレ行って来ていい?さっきの体育の時の汗が引いて、冷えちゃった」
「わかった、わかった。いいから早く行って来い」
「サンキュー」

どうやら似たようなタイミングで腹痛になったヤツがいたらしい。
しかし、そのせいで、自分もそうだと言って席を立つことができなくなってしまった。

せめてクラスメイトが帰って来るまでは我慢しよう、と心に決めて、左手で腹を宥めるように撫でた。

クラスメイトはすぐに帰って来たが、その後、席を立つタイミングがつかめない。
時間が経つにつれてどんどん腹痛はひどくなる一方だが、どうしていいのかわからず、泣き出しそうになった。

せめてあの時トイレに行けていたら、こんな思いはしなくてすんだのに。
そう思うと、トイレに行ったクラスメイトが憎らしい。

しかし、いつまでも悩んでいては、大惨事を引き起こしてしまいそうだ。
高校生にもなってそれは絶対に避けたかったので、意を決して時計へと目を向ける。

もう授業も半分を過ぎている。
しかし、最後まで我慢するような余裕はない。
席を立つなら今しかないだろう。

そう決意して、席を立とうとした矢先。

「矢崎(ヤザキ)。これを解いてみなさい」

いきなり教師に指名され、黒板に書かれた問題を指差される。
授業など全く耳に入っていなかったせいで、示された問題の答えなど、これっぽっちもわからない。

慌てて立ち上がったものの、何も言えずに教科書と黒板を見比べるだけ。

そんな様子を見て、教師はため息をついた。

「ちょっとこっちに来なさい」

どうやら説教モードに入ったらしい。
ヤバイ、と思ったもののどうすることもできず、とりあえず教卓へと向かう。

「もう一度説明するぞ。まず、ここをこうして……」

黒板に書かれた問題を示しながら、目の前で丁寧に説明してくれる。
普段ならばそれはありがたいことだが、今はそんな余裕などない。

「あ、あの……。トイレ、行きたいんですけど」

勇気を振り絞って言った、囁くような言葉は、あいにく教師によって無視をされた。
聞こえていなかったのだろうかと思い、少し声を大きくして、もう一度言ってみる。

「あ、あの…!トイレ…行かせてください!」

静まり返った教室には十分響き渡っただろうその声に、自分で恥ずかしくなってしまう。
しかし、教師はまた無視をして、更に説明を続けた。

クラスメイトが少しざわついている。
それすらも無視して、教師は説明を続けていた。

恥ずかしさと、悔しさと、情けなさで涙が滲んで来る。
そこへ、まるで追い討ちをかけるように、猛烈な腹痛が襲い掛かった。

「ひ…ィッ」

真っ青になり、とっさに尻を押さえる。

プウ〜ッ、ブスッ、

堪え切れなかった屁が、けっこうな音量で漏れてしまい、ますます居た堪れなくなった。
クラス内のざわめきは、更にひどくなっている。
そのことに教師は苛ついているようで、じろりと睨まれてしまった。

ヒクヒクと肛門がうごめき、奥に溜まった大便を吐き出そうと躍起になっている。
それを必死で押さえているのだが、もうどうにもなりそうにない。

むりやりにでもトイレに駆け出そうと思ったが、腹痛が邪魔をして歩く事もままならない。

尻を両手で押さえたまま、ゆっくりとその場にしゃがみ込んだ。

「矢崎。何をやってるんだ!」

教師の怒鳴り声が遠くに聞こえる。
そのくせ、クラスメイトのざわめきは、はっきりと聞き取ることができた。

「漏らすんじゃねーの?」
「汚ねーな」
「冗談じゃねーぞ」

自然と湧き上がってくる涙に視界が滲み、何も見えないのは幸いと言えた。

ブリュリュリュリュッ、

必死で尻を押さえるてのひらの下で、生温かい大便がムリムリッと吐き出された。
どれだけ必死に押し止めようとしても止まらず、てのひらを押し返す勢いで、あっという間に下着の中は大便まみれになってしまう。

ブリブリブリッ、ブボボッ、ニチニチニチニチ…
ブリュリュッ、ブチブチブチッ、

時折屁を伴いながら、排泄音が教室中に響いている。
大量の大便が下着の中へと吐き出され、更にはズボン越しに水っぽい便が床へと滴った。

教室内は、悲鳴と怒号で充満していた。
それでも排泄は止まらない。

とてもではないが教室内を見る勇気はなく、膝にぎゅっと顔を押しつけた。
そして、恥ずかしさと情けなさにボロボロと涙を零しながら、その場で最後の一滴まで大便をひり出した。





[*前へ][次へ#]

55/80ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!