[携帯モード] [URL送信]

短編小説
リク:雪の上で(小スカ)
雪道/小便排泄/着衣おもらし/大学生

風が強いせいで、吹雪のようになっている雪の中、小松原(コマツバラ)は急ぎ足で家に向かっていた。

どうしても見たい番組があったのに、予約録画をし忘れてしまったのだ。
更には、この雪の影響で電車が遅れ、本来なら講義が終わった後にゆっくり帰っても間に合ったというのに、ギリギリの時間になってしまっている。

その上、小松原にはもう一つ、切羽詰った理由があった。
実は、徐行運転中の電車内にいる時から、小便がしたくなったのだ。
しかし、時間がギリギリなせいで、トイレへ寄る余裕などなく、こうして小走りに家まで向かっている。

さり気なく、しかし確実に、片手で股間をぎゅっと押さえながら、小松原はできる限り早足で歩いた。
うかつにダッシュすると、雪ですべるという無様な事態になりかねないので、早足くらいがちょうどいい。

とはいえ、その調子ではテレビの時間はともかく、小便の方が家まで間に合いそうにない。
いっそその辺で立ちションでもしようかと思わなくもないが、こんな吹雪の中、性器を外気に晒すのは嫌だ。

「う〜っ」

眉をひそめて、小さく唸りながらぎゅっと股間を押さえ、小松原は急ぎ足で歩く。
この雪のせいで、人通りがいつもより少ないのが唯一の幸いか。

駅からもっと近いところに引っ越すべきか、と考えながら早足で歩いていると、チョロッと小便が漏れてしまった。

下着がジュワッと温かく湿り、小松原はビクリと肩を震わせる。
が、幸いな事にそれ以上漏れ出すことはなく、ほっと一息ついた小松原は、更に急ぎ足になった。

「漏れる〜っ」

呟きながらとうとう両手で股間を押さえ、小松原はみっともない格好で歩き出す。
が、やはり、手のひらの下で、チョロッと小便が漏れてしまった。

どうにも我慢できそうになく、小松原は恥を忍んで道路の端へと寄った。
人目を避けるようにして、そこで立ちションをしようとしたのだ。

が、ギリギリ限界まで達していたせいか、ズボンの前を寛げようとしたところで、今まで必死で堪えてきたものがあっという間に決壊してしまう。

思い切りぎゅっと股間を押さえて我慢していたのが、ズボンの前を寛げるために手を離してしまった。
それが原因だろう。

ショワワワワワ――ッ

一気に股間が生温かくなり、下着が一瞬にしてびしょ濡れになる。
それはすぐにズボンに染み込み、足を伝って流れ始めた。

ジョオオォォォォォォ――ッ

すぐに勢いを増した小便は、一向にとどまるところを知らない。
少し開いた足の間を、滝のように流れ落ちた小便が、足元の雪を溶かしている。

本来なら、足元に水たまりを作っているだろうが、雪のせいでそうはならず、しかし、小松原の足元にあった雪が、小便でジワジワと溶け始めていた。

真っ白い雪に、黄ばんだ液体の染みが広がり、かすかに湯気が立ちのぼり、雪が少しずつ溶け出しているその光景は、こんな時だというのについうっかり見入ってしまった。

ジョロジョロと続いたお漏らしが終わると、濡れた股間が急に冷えて来て、下着とズボンが肌に張りついて気持ちが悪い。
けれどどうすることもできず、小松原はみっともないと思いつつも、がに股になりながらも急いで家まで帰った。



[*前へ][次へ#]

48/80ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!