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短編小説
リク:看病されながら下痢お漏らし(大スカ)
大便排泄/着衣おもらし/下痢/青年

急な腹痛に襲われて、東(アズマ)は顔をしかめた。
現在彼がいるのは、すし詰めの電車の中。
しかも東の隣では、付き合って1年近くになる恋人、信貴(シギ)の姿もある。

目的地まではまだ遠く、そこまでもつかどうかもわからない。
かといって、このすし詰め状態の中、次の駅で下りられるかどうかも微妙だ。

瞬巡したのは、さほど長い時間ではなかった。
ここは、恥を忍んで事実を打ち明けるべきだ。

「なあ、信貴。ちょっと腹具合が悪いから、次の駅で降りていいか?」

信貴にだけ聞こえるように小声で、東はそう打ち明けた。

「大丈夫?」

信貴は可愛い表情を曇らせ、心配そうに尋ねて来る。
それに笑顔で頷いて、けれど、内心では腹の痛みで引きつりそうになっていた。

じわじわと増してくる痛みは、別のモノも一緒に連れてくる。
どちらかといえば、痛みよりもそちらの方が、東は心配だった。

グルル、と小さく鳴る腹の音は、少し背が低い信貴には丸聞こえになっているだろう。
そう思うと、恥ずかしさに頬が赤らむ。

電車のアナウンスが、もうすぐ次の駅へと到着する事を伝えていた。
ほっとした東は、つい気を緩めてしまったのだろう。

ブゥ―ッ、とオナラが漏れてしまい、周囲に醜悪な臭いが漂った。
近くにいた人たちがざわめく中、東は顔が赤面してしまわないように気を配りながら、恥ずかしさのあまり俯いた。

周りの目が気になって仕方なく、それ以上に、グルグルと唸りを発する腹が、トイレまでもつかどうか、何よりも心配だった。

肛門がヒクヒクとけいれんするようにうごめき、その奥に溜め込まれた大便を押し出す準備を、着々と整えている。

東は眉をひそめながらも、切羽詰った状況のせいでどうすることもできない。

そこでようやく、電車が速度を落とし、駅へとたどり着いた。
が、あまり利用者が多くないのか、降りる人は少ない。

「すいません、通してください。降ります!」

意外と行動力のある信貴は、大きな声を張り上げながら、東の手を引っ張り、人ごみをかき分ける。
そんな信貴に半ば引きずられるようにして、ようやく東は電車から降りることができた。

しかし、その足取りはよろめいていて、あまり速く歩く事ができない。
信貴に腕を取られ、支えてもらいながらゆっくりしか歩く事ができず、トイレまでの道のりが果てしなく遠かった。

それでも東は、必死で歩いた。
後もう少しでこの痛みと苦しさから解放されると思えば、少々の我慢くらい、なんでもない。
そう自分に言い聞かせて、一歩一歩、確実に足を踏み出す。

「ほら。もうすぐだから、頑張って」

信貴の応援を受けながら、東はようやくトイレの案内表示を見つけた。
ホッとした瞬間、ブッ、とオナラが漏れてしまう。

ブゥ〜ッ、ブボッ、

立て続けにオナラが出て、ますます東を追いつめる。
ギュルルッ、と腹が物凄い勢いで唸り出し、肛門がヒクヒクとけいれんを始めた。

「大丈夫?!ほら、急いで!」

信貴はそんな東を励まし、手を引っ張ってトイレの中へと、むりやり連れて行こうとした。
が、そんな切羽詰った状態で、急な動きは禁物だ。

その結果。

ブリュリュリュッ、ブボボッ、ブリブリブリブリィ――ッ

けたたましい音と共に、大量の大便がどっと下着の中へと溢れ出す。

トイレに入ったとたん、東はとうとう着衣のまま、排泄を開始してしまった。

びっくりしたように目を見開いた信貴が、慌てて東のベルトを外し、むりやりズボンと下着を下ろした。

が、ニチニチと尻穴から垂れ下がる軟らかめの便は、ボトボトとずり下ろされた服の上へと落ちて行く。

東は、呆然としたまま、その場でなす術もなく、排泄を続けるしかできなかった。

ブボボッ、ブビッ、ブチブチブチッ、
ブリュリュッ、ブリッ、ブビビビッ、

立ち尽くしたままボトボトと軟便を吐き出す東を、信貴はどうすることもできずに見つめていた。

排泄が終わっても、どちらも身動きできずにいる。
が、それでも何とか、最初に動いたのは、信貴だった。

個室トイレの中からトイレットペーパーを取って来て、東のそばにしゃがみ込むと、キレイに汚れを取って行く。

その間、東は静かに泣いていた。

いい年をして、しかも恋人の目の前で、大便を漏らしてしまったのだ。
しかも、その後始末までされている。

いっそ死んでしまいたいくらい、恥ずかしかった。

トイレには2人以外、誰もいなかったのが、唯一の幸いといえた。




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あきゅろす。
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