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短編小説
リク:衆人環視の中の私(大小スカ)
会議室/大・小排泄/着衣おもらし/中年男性

会議室内には、役員たちがずらりと顔を並べている。
その末席に座している明日香(アスカ)は、さきほどからずっとブルブル震えていた。

確かに上司が怒鳴り声を上げていて、若い者たちは震え上がっているが、明日香はさほど怖いと思わない。

明日香が震えている理由はただ一つ。
物凄くトイレに行きたいからだ。
しかも、大便も小便も両方したいのだ。

会議室に入る前からわずかに尿意を感じていた。
けれど、我慢できる程度のもので、トイレに急ぐ必要はないと判断したのだが。

どうやら会議室内にかかっている空調が効きすぎていて、尿意はあっという間に膨れ上がり、更には便意まで催してしまった。

白熱した会議の中、そっと抜け出すこともままならない。

さすがに定年間近のおっさんが、こんなところで糞尿を垂れ流すなど、みっともなくてできないと思うが、かといってトイレに抜け出すのも一苦労だ。

話し合いはますます白熱して、明日香の我慢もそろそろヤバくなって来ている。
とりあえず、隣に座る年下の上司に、トイレに言って来る旨を伝えてみた。

「まあ、いいでしょうけど。あまり目立つ行動はしないように」

上司とはいえ、明日香の方がかなり年上のせいで、敬語で話して来る彼は、面倒臭そうに顔をしかめながらそう言った。
それに頷いてみせ、明日香はそっと席を立つ。

が、それはかなり目立ったらしい。
席を立った瞬間に、それを見咎められて、怒鳴られた。

恥ずかしかったが、トイレに行く旨を伝えると、会議前に行くべきだと、くどくど言われてしまう。
確かに最もだが、生理現象は仕方がない。
そう思っても反論はできず、明日香はただおとなしく話を聞いていた。

おそらく、一通り話を聞いていれば、すぐに解放してもらえるだろう。
下手に逆らって、更にトイレに行く時間が延びるのは嫌だった。

けれど、なかなか説教は終わらず、明日香の我慢もますます切羽詰って来た。
自然と体を揺すってしまい、更にそれを咎められる。

「あの…。本当に漏れそうなんで、先にトイレだけ行かせて下さい」

恥も外聞もなく、明日香はそう訴えた。
そうしなければ、更に恥ずかしいことになってしまう。

そして、もう我慢できないとばかりに、反論を聞くことなく出入り口へと向かった。
その背中に怒号が降りかかるが、明日香は振り返ることなく、足早にドアへと向かう。

が、明日香がドアにたどり着くことはできなかった。

その手前で、ブリッ、と音を立てて、大便が漏れ出してしまったのだ。

アッと思った時にはすでに遅く、ブリブリと音を立てながら、下着の中にドロドロとした軟便がとぐろを巻く勢いで吐き出される。

会議室内にいた人間のすべてに、その排泄音は聞こえただろう。
いい年をしたおっさんが、みっともなくお漏らしをした音を。

ブリブリブリッ、ブビッ、ミチミチミチッ
ショロロッ、シュウゥッ、シャアアアアァァァ――ッ

しかも、ブリブリと大便を漏らしながら、堪えきれずに小便まで垂れ流してしまい、会議室内は一気に騒然となった。

じゅうたんには茶色く濁った小便の染みが広がり、明日香はますます居たたまれなくなる。
糞尿の臭いは耐え難く、明日香自身でさえ顔しかめてしまうほどだ。

悲鳴と怒号が響き渡る中で、明日香は体内にあったすべての大便と小便をその場で漏らし尽くし、少しばかりすっきりした気分になった。



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