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Cruentus
白衣の家庭科教師
「お前たちまだ残ってたのか?」

「あっ木崎」

教室に入って来たのは、この2年C組の担任の木崎だ。

木崎は今年の春に、家庭科教師としやって来た。

今時、男で家庭科教師なんて珍しいのか解らないけど、木崎の人目を惹く容姿が注目を集めていた。

木崎は一言で言うとワイルド系。

髪はボサボサ、顔には無精ひげを生やしているが、背が高く、顔の造りも整っていて強面風で、ひげが合っても違和感なく似合っている。

それから何故か、いつも白衣を着用している。

以前、クラスの誰かが聞いた所「それは、俺様が白衣が似合うからだ」とか言っていたの思い出す。

ボクは木崎が苦手だ。

別に木崎の外見が怖いからとか、厳しい先生とかじゃなく、寧ろ親しみやすい性格で面白い先生だと生徒達から人気がある。

それなのに、目が合うだけで、冷や汗がでて変に緊張をしてしまう。

何故木崎に対してそうなるのか、自分でも良く解らない。


「こら。木崎じゃなくて木崎“先生“だろ」

木崎は来栖の近くまで行くと来栖は怪訝そうな顔をした。

「そうゆう先生だって、また校内で煙草吸ったでしょ。校内は先生でも煙草禁止だよ」

「煙草?」

来栖がそう言うが木崎から煙草の匂いなんかしない。

「だー!!ちがうんだ!!ほんの出来心で一口吸っただけですぐに消したんだ!…あ」

「…先生」

自分から言っちゃたよ…

「やっぱり」

慌てる木崎と裏腹に来栖は笑顔だ。

「くそ、匂いついてないと思ったのに。俺、煙草臭いか?」

来栖に聞いているのかと思ったら、どうやら僕に聞いているらしい。

「いいえ…全然」

「確かに他の人には分からないと思うんだけど俺、人より嗅覚敏感だからほんの微かでも解るよ」

得意げに言う来栖を後目に木崎は強引に話を変えた。

「それより最近、物騒な事件起きてるんだから、暗くる前にとっとと家に帰れ」

「物騒な事件?」

「朝のニュースでやってただろ。変死体が見つかったて」

「観てないよ。だって寝坊して、朝ご飯も食べて来れなかったんだもん」

「来栖、お前なー」

木崎は溜め息混じりで言った。

ボクも呆れていたが、一刻でも早く木崎の側から離れたくて、来栖に簡

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