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縁は異なもの、味なもの
素直なのも考え物

一人妄想に耽る篤を置いて、空を連れ職員室に向かった。


「失礼します」


そのまま中に入ると、小野寺の机に向かう。

どうか、小野寺の容姿に突っ込むなよ空…!!

そんな俺の心配をよそに空はキョロキョロと職員室内を見回しながら着いてきている。


「先生」

「ぁあ?っと成瀬か、どうした」


机の前に来て声をかけると不機嫌な声と共に小野寺が顔を上げた。

いつも朝は機嫌が悪いな、この担任。


「立花を連れてきました」

「なんだ、珍しいな。お前が加藤以外とちゃんと付き合うなんて」

「同室なんだから仲良くしますよ。ほら、空、俺達のクラスの担任」


振り返ると空はまだ室内を見ていて、しょうがないので肩を掴んで此方を向かせる。


「よぉ、お前が立花か」

「ぅわ!こっちはホストっぽい!」

「……」


開口一番言ってほしくない事をさらりと言って…。

小野寺はホストと言われるのを嫌う。

なら、ちゃんとスーツを着て遊ばせている髪を整えろと俺は思うが本人は自分のスタイルを変えるつもりはないらしい。


「ホスト言うな、小野寺様と言え!」

「いっでぇー!!」


そう言いながら、小野寺は出席簿の角で空の頭を叩いた。

その切り返しも教師としてどうかと思う。

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