縁は異なもの、味なもの * 一方空はまだ会長には敵対心剥き出しで、「嬉しくねぇ!」と言い返していた。 「それに、アンタさっき連里の事眼鏡眼鏡って失礼だろ!?自分から尋ねといてなんだあの態度!ちゃんと謝れよ!」 「は!?別に構わないから…」 コイツ…!! なんでこのタイミングで俺の話をするんだよ! ほら、会長が明らかに機嫌の悪くなった顔で俺を見てるじゃないか! 「めが……いや、お前名前は」 さっそく眼鏡って言おうとしたな…。謝る気ないだろう?! というか名乗りたくない、名乗りたくないんですが。 「……成瀬、連里です」 でも逆らえば反感を買うだろ?主に周りのちまっこい奴らに。いや、もう睨まれてるがな。 「成瀬連里……?どっかで聞いたような」 「あっ!僕思い出した〜♪特待生でしょ?」 「えぇ、まぁ…」 出来れば忘れていて欲しかったですがね、高梨先輩。 会長も言われて思い出したのか、視線を俺に戻した。 「あんまりにも平凡だっから忘れてたな」 そりゃあアンタ達みたいな人間から見たら俺は平凡だよ、というか平凡が一番なんだよ! [*前へ][次へ#] [戻る] |