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縁は異なもの、味なもの
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「はーい、お静かに!次は皇礼祭限定『気になるあの人ランキング』です!!」


まだ模擬店のランキング発表でざわつく中、広報が次のランキング発表の為にマイクを取った。

にしても『気になるあの人ランキング』って…ネーミング何とかならなかったんだろうか。


「名前の通りこのランキングは皇礼祭開催中に気になった人を投票して頂いくものです。普段とは違う衣装で魅力的に見えたり、働く姿が格好良かったり……埋もれている宝石の原石のような方々が毎年このランキングで脚光を浴びています!そして今年も素晴らしい結果になりました!」


一旦静かになった会場が司会の言葉でまた騒がしくなった。この学校は人気ランキングであったり、こういった順位付けが本当に好きだと思う。


「うちのクラスお客さん一杯だったし、これも上位独占かもねー!」

「加藤の言うとおりだな!俺のメイクも完璧だったし、案外一位は立花か成瀬じゃないか?」

「変な事いうなよ柏木」

「僕は変だと思わないけど?僕だって本人が一番映えるような袴選んだし」


発表を待つ少しの間、皆自分の予想を話し出す。俺が一位なんて有り得ないだろうに……仕事中も篤が「恥ずかしがってたり、冷めた対応が良い」とか言っていたが意味が分からない。

この学園の生徒の感覚は……いやうちのクラスの感覚は少しおかしいと思う。俺からしたら花崎や篤の方が可能性が高いと思うのに。


「はい、では皆様いよいよ発表です!まずは十位から……―」


発表された面子はやはり俺の予想通り顔のいい奴ばかりだ。


「―…四位、一年A組花崎都流君!」


そして四位で遂に花崎の名前が出た。さすが日舞の家元、袴が良く似合っていたし篤よりも美少女って感じも出ていたしな。

俺が周りの騒ぎに関わらず一人納得している間にも発表は続く。三位は三年の先輩だった。発表時に仕事中の写真が出るんだが、どうみても女だ。


「さて残るは二位と一位ですが…なんと投票数が一緒の同率一位です!ベアで投票されることが多く、その人気に我々も驚いています」


一旦発表を止め、興奮が抑えられないという感じで司会が話した。皆も早く誰なのか知りたいようで所々から急かす声が挙がる。


「では、皆様も待ちきれない様ですので発表します。今年度の『気になるあの人ランキング』一位は…―」


周りが静まるなか、俺はそんなに興味はなかったから紅茶でも飲んで一息つこうとしたが、発表された名前に動きが止まった。


「一位は一年A組、立花空君と成瀬連里君です!!」




……なんで俺が?

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あきゅろす。
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