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R18短編集
たった二人の生徒会W
 念願の絶頂に到達し、瑠美はくたっと力が抜けていた。

 はぁ……はぁ……と漏れる、火照った息遣いが、その突き抜けた快感を物語る。

 態勢を向き直して、麗華は瑠美に軽く口付けした。

 瑠美の唇から垂れる、はしたない涎を啜ったのだ。


「ちゅっ、気持ち良かった……?」

「はぁ、ぁ……、……」


 何処か目が虚ろで、瑠美は焦点が定まっていないよういも見える。

 が、麗華はそんなことお構いなしであった。

 瑠美に弄られ、愛液を吸ってねっとりと重くなった白のショーツを、麗華は滑らかな手付きで脱ぎ捨てる。

 その流れるような一連の動きを、瑠美はただ茫然と眺めていた。

思考は働かず、瑠美が麗華の思惑に気付いたのは、麗華が鞄をあさり始めた時となる。


「……ぁ、れい、か、さん……。わ、わたし……もぅ……」


 呂律が回らない瑠美は、たどたどしく声を発する。


「駄目よ。私……。まだ、イってないんだもの……」


 甘い息遣いを繰り返す麗華は、教室に置いたままの鞄の中からピンクのブツを手に持っていた。

 性に疎い者でも一目で分かる。瑠美ならなおのこと。

 女性同士が愛し合うために用いる、双頭バイブだ。

 卑猥な形を象るそれは、麗華のお気に入りだった。正確に言えば、瑠美とのお気に入りである。

 麗華は舌を伸ばして、そのバイブの片側をしきりに舐める。
 
 唾液を含んだ舌で、側面から始まり先っぽまで念入りに這わせた。

 べろんと舐め終わると、唾でテカテカと光っていた。

 瑠美に沿うように寝転ぶと、バイブを咥えたまま瑠美に顔を近付ける。

 半開きになっている瑠美の口に、そのまま反対側のバイブを咥えさせる。


「んんっ、んう……」


 ずちゅ……んちゅ……。

 二人はお互いの性器を愛しむように、バイブをしゃぶった。

 準備の為の行動には違いない。

 最初は麗華が待ちきれなくなり、自分の性器を手で慰め始める。

 そのうち、通例通りの流れで察したのか。

 瑠美も、同じく待ちきれないと言うように、ふとももを擦り合せていた。


「んん……」

「はぁ、んっ……」

 興奮した表情を浮かべながら、ようやく口からバイブを離す。

 疼く瑠美に、麗華は嬉しそうに言葉で攻める。


「足、動いてたわよ。瑠美だって欲しいのよね」

「ち、ちがっ……」


 無意識のうちの所行だったのか。瑠美は慌てたように否定した。
 
 しかし、麗華の身体はこれ以上耐えられそうになかった。

 男性器に似せたオモチャを、麗華は慣れた手付きで、ゆっくりと自分の陰唇の奥へと押し込んだ。


「んんっ、くぅ……」


 固定出来るように、何より楽しめるように。

 装着を済ませると、麗華の腰から、本来ないはずの立派な陰茎が生える。

 ゴム状の肉棒がその存在を大きく示していた。

 作り物だからこそ為せるその長さ、またその太さが、少しづつ瑠美へと近付いてゆく。


「だめ、……今、それ、はぁ……」

「はぁ……、んふっ、ふぅん。どう、してぇ……?  いつも、これ……んあぁ、使って、るのに……」

「これ、以上はぁ……。だめ、ですっ……いまそれはぁ、わたし……」


 今までそのバイブで、瑠美は何回泣かされたのか。

 ただでさえ堪え切れたことがないのに。激しくイカされたばかりの敏感な今だと、瑠美自身、どうなってしまうのか分からなかった。

 と言っても、そんな瑠美の泣き言に、耳を貸す麗華ではない。

 麗華自身もイキそびれてしまった分、身体が絶頂を求めているし、瑠美が快感に翻弄されてしまう淫らな姿を晒すというなら、願ってもない。

 おかしくなるというのなら、むしろそうしたいとの欲望が溢れていた。


「やぁ、ああぁ……。あと、あとでならっ、後でなら、いくらでも、付き合いますから……」


 麗華に股を開かされ、覆いかぶさるように、瑠美の肉壺に偽物のペニスがあてがわれる。


「ふふ、待てない」

 瑠美の懇願は空しく、麗華は欲望に突き動かされるまま、腰を突きつける。

 ぢゅぷ、ぢゅぷ……と、瑠美の奥まで力強く挿入されてしまった。


「んあああぁあぁぁ……。あぁ、はぁ、はあぁあ……」


 奥に入れられた瞬間、瑠美も麗華までも軽く絶頂に達してしまう。

 そこから、ゆっくりとした動きではあるが、麗華が動きをつけて瑠美の体内をぐちゃぐちゃにかき混ぜる。

 
「んはぁ、あ、ぁん……」

「あはぁ、あん……んんっ、待っ……」


 まだ順応出来ていない瑠美と違い、麗華は快感を求めてだんだんと腰の動きが速くなってきた。

 抗議の声さえ許されず、漏れる喘ぎ声は激しく叫ぶものへと変わっていった。

「やぁ、あ、らめ、らめっ……。ゆっ、くり、あはあぁ、んあっあぁ、うごか……ないでぇ……」

「あぁん、あぁ、はぁん、んあ、ああぁ……そんなの、むりぃ、瑠美のなかぁ……熱いの、分かるっ、ぁああぁあ……」


 ぢゅぽぢゅぽと、二人の蜜壺から溢れる水音が厭らしく響いていた。

 瑠美の嬌声を聞いて興奮している麗華は、さらに腰を押し付ける。

 腰の動きに合わせて瑠美の身体を引いては、ほぼ密着の状態にまで持ち込む。

 もっと奥まで。もっと瑠美の声を聞きたい。瑠美の身体を感じたい。その一心で腰を激しく押し付けていた。


「ああ、あぁん、いいぃ、いいの……瑠美ぃ……、気持ちいいでしょぅ……」

「んぁあ、ああ、ぁあん……こん、なのぉ、はげし、すぎぃ……ああぁ、あぁあん……」

「瑠美ぃ……、もっ、とぉ……、あああぁ、はあぁあ、もっと、きてぇ……」

 麗華の求める声に反応したのか。

 開かされた足を、瑠美はさらに大きく広げる。もっと奥まで欲しい。もっと気持ち良くして欲しい。

 バイブを挿入しているはずであるのに、まるで性器を擦り合せているかのように密着させて、腰を動かしていた。


「ああぁ、はぁん、ああぁん……」

「もっと、もっとぉ、ああん、ああぁぁ……」


 麗華が主導で動いていたのも、いつの間にか二人で求めていた。

 覆いかぶさるのも止め、互いの足を絡める。

 仰向けになりながらも、二人ともしっかりと相手を逃がすまいと引き寄せる。

 腰を必死になって動かし、相手を求め、何より快感に支配されていた。

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あきゅろす。
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