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Story
鏡音 シリアス

笑って?

お願い、笑顔を見せて?


外では雪がりんりんと降っていた。優しく、ふわりふわりと落ちていく雪。

君は、夢の中に堕ちていく気?

僕の目の前では、ベットに横たわる少女が一人、びくともせずに瞼を閉じていた。

「リン……逝くなよ……」

今日は、僕らの誕生日だろ?

12月27日。

君と僕は生まれ、そして君は、消えていく。

優しく頬に触れる。
冷たく、生気が感じられない。



だけどまだ、まだリンは生きてるんだ。



微かだけど、まだ息をしているんだ。




必死に、生きようとしてるんだ。



いきなり僕の後ろにあったドアが開いた。

「待ってください!!まだリンは生きています!!」

「しかしRはもう意識が無い。死んだと同然だ」

そう口論しながら部屋に入ってきたのは、白衣を着た見知らぬ男と、メイコ姐だった。

「しかしっ!!!………っ、レン…」

メイコ姐と男は、リンの傍にいた僕に気がつき、口論をぴたりと止めた。

「……メイコ姐…」

「L、君は部屋を出なさい」

「嫌だ。リンと一緒にいさせてください」

「レン。部屋を出なさい」

「嫌だ。リンの傍にいたいんだ!!」

僕がそう叫んだ途端、ピー―――……と云う機械音が部屋中に響く。

「っ!!??リン!!!」

「Rの心拍数が弱いぞ。これでは危険だ」

「そんな……リン!!!」

僕はリンの手を強く握ると、リンの名前を連呼する。

死んじゃやだ…。
死ぬな!!!リン!!!

リンの心拍数が映し出されている画面には、リンがもう永くない事を表していた。

「リン…リン頑張れよ!!」

この声が君に届いてるなんてわからない。だけど、僕はリンに僕の声が届いてると信じたい。

どうか………。

どうか、届いて………――






ピー――――――――………。






終わりを告げる機械音が、響き渡る。

「嘘……だ…」


信じたくない。


「嘘、だ……」


そんなの違うに決まってる。


「嘘………」


どうせまたリンが悪戯してるんだ。


「レン……」

「Rは、停まった」


「嘘だああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁ……!!!!!!!」


涙が、次ぎから次ぎへと零れていく。苦しさで心臓が張り裂けそうだ。

苦しい。











お願い、神様。


また、君の笑顔が見たい…。


幻覚でも何でもいい。


また、君に会いたい…。


空耳でも構わない。


また、君の声を聞きたいよ……。




*****

シリアスが好きなんですwww
ああああ(((
誰か文才いらっしゃいませんか
才能を是非分けてくださi(((

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あきゅろす。
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