VIOLENCE LOVE
『…なんくるないさ』
数日前のことを思い出しながら部屋の中でゴロゴロとする。
今日は午後に面接があるからそれまではゆっくりとできるのだ。
…早く、仕事さがさなきゃな…
わかってはいるんだが、この怪力のせいでクビになるところが多い。何かを引き金にキレてしまう私も悪いんだと思う。
…まぁ、経験が浅いということもあるんだろう。17才の経験など高が知れている。高校中退という名の前科があるとさらに、だ。
…今おもうとダメダメじゃん
ゴロゴロしながら泣きたくなった。
まだ沖縄に帰りたいとは思わないが、恋しくはある。
「…あーあ」
ポツリと呟いた言葉。
その言葉を消し去るように笑いながら言葉を紡いだ。
「やしが、なんくるないさ」
(だけど、なんとかなるさ)
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