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はじめまして!帝影くん!2



「竜ヶ峰帝影くん?」
「……なんですか?」


帝人くんと瓜二つの少年
というか帝人くんの双子の兄である竜ヶ峰帝影くん


「えーっと君はなぜここに?」
「弟のところに来たらいけないんですか?そして何故貴方に訪問理由を言わないといけない」
「………」



帝影は臨也を睨みつける
帝人くんと同じ顔なのに、口調、性格とかは真逆っぽいね
本当にこれだから人間は面白い


「静雄さん?大丈夫ですか?」
「!あ、あぁ大丈夫だ」


今まで意味が分からず固まっていた静雄がようやく動きだした
帝影は臨也から目線を静雄に移す


「そういえば誰なんだこの二人組は?」
「あ!紹介するの忘れてた」


帝人は帝影の横から帝影と静雄のちょうど真ん中の位置に移動し、紹介を始めた



「静雄さん。先程も言いましたけど僕の双子の兄の帝影です」
「竜ヶ峰帝影です。よろしくお願いします」
「この人は平和島静雄さん。いつもお世話になってるんだ」
「静雄というのは貴方だったんですか!」
「?俺の事知ってるのか?」
「いや、さっきまで帝人から話を聞いていてですね。いつも帝人がお世話になっています」



ありがとうございます、と少し微笑んで帝影は手を差し出した
静雄もそれに応じ、帝影の手を握り潰さないよう細心の注意をしながら手を出し、握手をする


「じゃあ二人とも仲良くなったみたいですし、三人でご飯でも食べましょうか」


帝人はキッチンのほうへ、帝影と静雄はそうだなと仲よさ気に話しながら席に着こうとしていた


「ってちょ、俺の事忘れてない!!?」
「…まだいたんですか」
「……俺の扱い酷いよね?」


静雄と会話を一旦止め、だるそうに臨也を見る帝影

一体このシズちゃんとの違いは何…!!!!


帝人はキッチンに行くのを止め、静雄の横に立ちながら臨也の紹介をする


「この人は折原う、臨也さん」
「今うざやって言おうとしたよね」
「で、普段から迷惑かけられっぱなしのうざい人」
「え、スルー?しかも迷惑なんてかけてない、よ……ね…?」


ちらっと帝影を見るとドス黒いオーラを背に、臨也を睨みつけていた

え?俺何かした?


「お前が……」
「え?」
「お前が折原臨也かぁあぁあぁあ!!!!」
「ぐわっふっ!!!!!」



帝影は一瞬にして臨也の前に現れ、素晴らしい動きで臨也の顔面をおもいっきり蹴り飛ばした
臨也は吹っ飛ばされ床に倒れこんだが、何がおきたのか確認するため顔を少しあげ上を見ると帝影が仁王立ちで立っていた



「……み、帝影くん?」
「俺の名前を呼ばないでくれませんか、このストーカー野郎」
「へ?」
「帝人から話は聞かせてもらいました。校門で待ち構えていたり、家には勝手に入りこんだり、セクハラをしたり、……あと帝人の部屋中に監視カメラと盗聴器を仕組んでたのはお前だな」



貴方からお前に格下げされちゃったよ
というかさっきまで敬語だったのにいきなりタメ語になったよ、この子

それに監視カメラとか盗聴器とか全部バレているとはね…
バレにくいとこに隠したと思ったんだけどな
帝影くんって子は以外に鋭いみたいだし、次はもっと分かりにくい場所に隠さないとね

反省のカケラも無い臨也であった


「へぇ。盗聴器とかがバレてるとは思わなかっ……ぐわっふ!!!」


帝影は臨也の背中をゲシっと踏み付けながら、臨也の頭に向かって指差しながら言い放つ



「第一印象からお前は好かんと思っていたが俺の直感は当たったらしい…。そしてそれプラス俺の大事な帝人に変態行為を行い、困らせているお前はゴキブリ以下!!!よって俺はお前が嫌いだ!!!!!」









「帝人」
「何ですか、静雄さん?」
「お前こんな風になるの分かってて、俺の横に避難してたんだろ」
「半分正解です」
「半分?」
「静雄さん暴力は嫌いじゃないですか。だから避難するだけじゃなくてあの二人に静雄さんも巻き込まれないように隣にきたんです」


ニコニコと笑いながら言う帝人
自分の事をいつも一番に考えてくれる帝人という愛しい存在
静雄は帝人の頭を撫でながらそう思った


二人の周りには幸せそうな雰囲気が漂っていた













帝影くんは手より足が出る子なんです
あと親しい人にはタメ口で他の人には敬語ですが、キレるとタメ口になります

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