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はじめまして!帝影くん!



俺、折原臨也は今現在進行系でパニックを起こしています
多分横にいるシズちゃんもそうだろう
だって俺達の目の前には



「めずらしいですね、二人でいるなんて」
「……誰だこの二人組は?」



帝人くんが二人いるんだもの!!!!!






はじめまして!帝影くん!






時は遡る事15分前
愛しのマイハニー帝人くんに会うため、俺は池袋を訪れていた



シズちゃんなんかには会いたくもないから足早に帝人くんの家へと向かっていた所だったのに、神様の嫌がらせかバッタリとシズちゃんに出会ってしまったのだ

まぁ神様なんか信じてないけどねぇ



「いーざぁーやーくーん?」
「何だい、シズちゃん?」
「その名前で呼ぶなったろぉおがぁ!!!!その前に池袋に来んじゃねぇぇえ!!!!」
「やーだね!帝人くんに会えなくなっちゃうじゃないか!」
「帝人にも近付くな!!!!」



大通りでの乱闘は池袋ではもう見慣れた光景であった
そして二人の会話に出てくる少年の名前も有名である


「さて、シズちゃんと遊ぶのも切り上げて帝人くんのとこに行かなくちゃね!きっと今頃俺の事をまだかまだかと待ってくれてるだろうし」
「気持ち悪い妄想も大概にしとけよ、ミノ蟲野郎!!!!」
「何、羨ましいの?」
「羨ましくねぇえぇえ!!!!」



標識を引っこ抜くシズちゃんを横目に猛ダッシュで帝人くんの家へ急ぐ



「待てぇえ!!!いーざやぁ!!!!」
「誰が待つか、脳みそ空っぽ暴力男!」



そんなこんなでシズちゃんとやりたくもない追いかけっこをしながら帝人くんの家へ着き、ノックも無しに扉を空けると目の前には帝人くんと帝人くんと同じ顔をした男が座っていた
呆然と立っていると後からシズちゃんが追い付いたらしい
しかし驚きでそんなことどうでもよくなっていた
突っ立っている俺を見て、不審に思ったシズちゃんは扉の外から中を覗くと俺と同じく固まってしまった


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「……貴方達はいつまで固まってるんですか」
「!!!み、みみ、み帝人くんが分裂してる!!!」
「アメーバじゃないんですから、分裂するわけないでしょう」


的確なツッコミをされても直、頭が混乱している
夢でも見てるのかな、俺


そんな臨也達にハァと一回ため息をついたあと、帝人はもう一人の帝人の前に手を差し出し、喋りはじめた



「とりあえず混乱してるかもしれませんが紹介しますね。この人は竜ヶ峰帝影。僕の双子の兄です」
「よろしくお願いします」



紹介していたほうの帝人くんがニッコリと笑い、紹介された帝人くんのほうがよろしくと言って、え?帝影?双子?兄?


「ふ、双子ぉぉおおぉおお!!!!」


「だからそう言ってるじゃないですか」
「まったくだ」



これが俺達が初めて帝影くんに出会った瞬間だった











途中からシズちゃんが空気になってる(笑)

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あきゅろす。
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