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スキンシップじゃなくてセクハラです


「帝人くーん!」
「……何か用ですか?」



学校が終わり、一人で下校しているといつも神出鬼没のように現れるこの黒い物体

最近毎日の偶然のように会う
もう偶然ではなくて臨也さんが待ち構えているので必然なのだが



「今日もかわいいね!あ、今から暇でしょ?俺とお茶しようよ」
「勝手に僕の予定を決めないで下さい。それといい加減離れてもらえませんか?」
「うん。嫌だ」



……本当に消えてくれないかな、この人

しかしそんな事を思いながらも、当たり前のように肩を抱かれながら歩いている自分がいる
ふぅ、慣れって本当に怖いね
隣にいる上機嫌な様子の臨也さんを見ていると段々ムカついてきたので近くにあった臨也さんの足をおもいっきり踏んでやった


「痛っ!!」


痛みで手を離した隙に逃げ出そうと思っていたのに逆効果だったのか痛みに堪えるためか先程より肩を捕まれてしまった
さりげなく僕も痛いんですけど



「……何するだい、帝人くん?」
「しかるべき行動をとっただけですけど何か?」
「結構痛かったんだけど」
「そうですか、よかったですね」
「……なるほど」
「?」


何がなるほどなのかと考えていると、お尻のあたり何か違和感が……
っえ!!!ちょっと!!!


「な、何、触ってるですか!!!!」
「何って帝人くんのお尻」



何を思ったのか、臨也さんはいきなり僕のお尻を触ってきたのだ
しかも触り方が揉むような感じで触ってくるのでなんかムズムズする


「っ、ちょ、やめてください!!!」
「え〜、こんなに触り心地いいのに」
「っひゃあ!!!」



変な声出しちゃったじゃないか!!!
何をするだと臨也さんを睨むと、僕の視線に気付いたのかニコッと笑いながら答えた


「スキンシップ」
「は?」
「さっきの俺の足を踏んだのは君のスキンシップなんだよね」
「…あの頭平気ですか?」


いや、もうダメか
というかいきなり何を言い出すんだこの人は


「帝人くんはツンデレだから、こういうスキンシップなのかなってね!だから俺も帝人くんとスキンシップをとろうと」
「いえ臨也さんのはスキンシップではなくセクハラです」



僕のも決してスキンシップじゃなくて、むしろ腹いせの攻撃だったんだけど

帝人はそう思いつつ、今だにお尻を触り続けている臨也の手を退かそうと、腕を後ろに回し臨也の手の甲をおもいっきり抓ろうとしたら、臨也はパッとお尻から手を離した

………最初からこうすればよかったや



「まぁスキンシップでもセクハラでも帝人くんのお尻を触れたからいいや」
「訴えますよ」
「じゃあ今のうちにもっと触っておこうかな」
「死んでください」






ものすごいグダグダ文
いっそボールペンで刺しちゃえばいいのに

確かに恋だった

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