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*死帳噺*
ネオグロテスク。月L
君は何に対してそんな事をする?


君の腕の無数の傷痕


僕が知らないとでも思っていたのか?


悲しいより辛いんだ…


君が何も僕に教えてくれない


竜崎…


僕は君を愛しているのに……








ネオグロテスク






「あっ…はぁっ…!!」


痛いというより
感度最高


私の手首から
滴り落ちる赤い血


例えるならば


私なりの自慰行為


彼−月くんに抱かれてない時に
必ずしてしまう手淫


「あぁっ…あっ…
イイっ…!!」


赤い血が月くんの精液で
剃刀が月くんの愛しい男性器


切りつける度に
彼は私を絶頂へと
昇り詰める


「あっ…あんっ…もうっ…
ダ…メ…っ…イクッ…

あっあっ…!!はぁぁっ…!!」


私のペニスから白濁液が
零れて余韻に浸る


「あっ…あっ…はぁっ…」


何時から私は狂ってしまった?


何時から彼と性行為がなくなり
愛しい者が剃刀になってしまったのか…


私はわからないまま
欲情する


床を見ると赤い血と
私の白濁液で胸が鳴った


「あっ…まだ…たりない…
あんっ…月くんっ…!!

もっと…私を…犯してっ…?」


「あんっ…あんっ…!!
もっと…擦ってぇっ…
あぁんっ…!!そこぉ…っ…

イイっ…あっあっあっ…!!
イッ…くぅ…イクッ…イクッ…!!」


私はまた果てた
私のペニスから薄い白濁液が出る


何故…月くんは私を
抱かなくなったのでしょうか…


床に散らばった白濁液と赤い血


私は考え


結局、答えが見付からない…



そのまま私は
薄れ逝く意識の中で
瞼を下ろした……



















「…き…りゅう…ざ…き…」


愛しい貴男の優しく私を呼ぶ声


「………」



ただそれだけは分かる


「…りゅうざき…」


声が震えてるのは
何故でしようか…?


これは私の妄想…?


「竜崎…!!」


ぎゅうと躯を抱き締められて
感覚を取り戻す


「…らいと…く…ん…?」


愛しい貴男の顔を
久しぶりに見た気がします



「…竜崎…
なんで…こんな事を…」



月くんの瞳から涙が


何故…涙を流しているんですか…?


「…月くん…?」

嗚呼…私はリスカした後
そのまま気を失ってしまったんですね


だから貴男は−


「…ふふ…月くん…

私を抱いて…?」


私は血まみれの腕を
彼に回し唇に被さる


「っ…ん…ふ…ぁ…」


舌が混じり合い
貴男の味


私は興奮し出す


何度も何度も貴男を想い


繰り返してきた自慰より
貴男とするセックスの方が
堪らなく好き


貴男が私を変えたんですよ…


「っ…竜崎…」


もっと呼んで?
もっと私を触って?


「あっ…月…く…んっ…」


彼が私を抱き締め
胸や性器を弄る


私はただされるがまま
喘ぎ続ける


「あん…月くん…
入れて…?もう…我慢出来ない…
ずっと…貴男がっ…欲しかった…」


言葉と同時に涙が溢れる


貴男を愛してるから
もうこれで最後かもしれないから
貴男が私を抱いてくれる事が


だから私の愚かな我が儘を聞いて下さい…


「竜崎…っ…
僕だって君が欲しかった…
手に入ったと想った瞬間にどうして僕達は
すれ違ってしまったのだろう…

こんなにも君を愛しているのに…」



彼の言葉と
愛しい貴男の性器が
私のアナルに入ってきた


「あぁっ…!!こ…れっ…
イイ…っ…はぁっ…あん…!!」


言葉なんて結局、無意味で
確かなモノはセックスだけなのだろう


私は彼との行為の中
至福の快感の中で
ずっと考えていた


「あん…あっ…もっと…
突いてぇっ…月くんの…
ペニスで…私を…犯してぇっ…
はぁっ…あん…あん…あっ…あっ…!!」



言葉より確かなモノ


グロテスクな方がより美しいのと
同じように


「あっ…あっ…らいと…く…んっ…
イッちゃう…イク…イク…!!」


私達はすれ違っていただけで
言葉も確かに大事だけど


何よりも躯を繋いだ方が
分かり合えると


お互いが認識した


私の自傷癖も今ではなくなり
貴男が傍にいてくれるだけで
幸せなんです


これからもずっと一緒にいてくださいね…?

月くん−…









*終*

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あきゅろす。
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