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*死帳噺*
不滅華。月L
今、叶わぬ恋は
季節と過ぎた


吹き抜く風に
告げた


「サヨナラ」



君は永遠に枯れる事ない
僕の記憶の華…


鮮やかすぎる
その色彩は
悲し哀れな不滅華……





繋ぎ止めてた時に
答えを探して


君に漏れる事実に
戸惑う僕は


「今日は…ヤケに
優しいですね…?」


僕の知らない世界で
君は囁く


この変わり果てた姿で


「そうか?
…普通だろ?」


竜崎の性器を握り締め
上下に動かしていく


「…っ…は…あ…っ!」


挑発的な瞳で僕をみる竜崎


枠組みの世界で
君と二人


何処から崩れ壊れたのか
解らない


「…竜崎は本当…
淫乱だな」


舌舐めずりをし
激しく扱いていく


「ちが…っ!
はぁんっ…!あっ…あっ…!
もうっ…出ます…っ…!」


「出して…」


低い声で竜崎の耳元で
囁いた


「ひぁ…あっ…!!」


竜崎は僕の手の中で
精液を吐き出し


その液で
蕾に指を侵入させた


「んぅ…!は…っ…
月くん…っ…!」


指を中で擦らせ
前立腺を攻めると


高い声をあげ僕を煽る


「此処が良いのか?」


「は…あん…っ…
イイ…っ…!!」


愛しい君へ


「欲しい?」


「あっ…あんっ…!
月…くんの…っ
欲しい…です…っ…」


僕から最後の
プレゼントだよ


「はは、じゃあ…」


指を抜いて
僕の性器を奥まで貫く


「っ…!…はっ…あぁっ!!」


…竜崎…愛してる……


言葉にしなくても
躰で理解しあえる

そんな僕らは


幸せだったのだろうか…


「動くよ…」


竜崎の蜜と
僕の蜜が
交じり合い


卑猥な音を響かせる


二人だけの空間
二人だけで過ごした
この寝室


誰も入る事の出来ない理想郷…


「はっ…あっ…!
あぁっ…やぁっ…!!」


激しく揺さぶり
君の中へと深くきつく
挿入を繰り返す


生理的な涙を浮かべる君が
愛しくて堪らない


「ら…月…くっ…ん!!
はぁ…あっ…っ…!!」


「竜崎…一緒にイこう…?」


腰を打ち付け
竜崎の内で僕は果てた



「あんっ…あんっ…
らいと…く…んっ…
イク…イク…っ…
はぁっん…!!」


隣で眠る君…

好きだ

君が好きなんだ…

無意味でしかない
言葉をずっと

繰り返していた










僕の知らない世界で君は


それは心無き悲劇
変わり果てた君


君は永遠に枯れる事ない
僕の記憶の華


鮮やかすぎる
その色彩は
悲し哀れな不滅華


かりそめの恋は
うたかたの恋


不実な君に溺れた僕は


今叶わぬ君は涙に葬り
不実な君を愛した僕は


今、叶わぬ恋は
季節と過ぎた


吹き抜く風に
告げた


「…サヨナラ…」










*終*

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