[通常モード] [URL送信]

月と星と空

どこからか鐘の音が聞こえる・渚「ん…。朝?」服を着替えて廊下に出ると朝の空気を吸った。・渚「よしっ」伊作「おはよう、渚」渚「善法寺さん、おはようございます」伊作「どう?よく寝れた?」渚「はい♪」薬の匂いが気になったけれど、いつの間にか寝ていた。・伊作「よかったら、今日は学園の中案内するけど」渚「ほんとですか?!」伊作「うん」渚「あ、でも今日は学園長先生の話を聞いてからなら時間あるんですけど―」伊作「そうだな。俺達も昼間は授業あるし…」渚「じゃ、その…顔洗う場所からで」伊作「あ。そっか。こっちだよ」…・乱太郎「あ!善法寺伊作先輩おはようございます」きり丸&しんべヱ「おはようございます」伊作「おはよう。乱太郎にきり丸、しんべヱ」しんべヱ「昨日のお姉さん」渚「おはよう」3人「おはようございます」伊作「この井戸で皆顔洗ってるんだよ」渚「そうなんですか」私は井戸の水を汲むと顔を洗う。・渚「ふぅ―。スッキリ♪」乱太郎「今日はどうするんですか?渚さん」渚「今日は学園長先生の話を聞いてから学園の中を案内してもらうの」伊作「乱太郎達もどう?一緒に」乱太郎「きりちゃんは今日アルバイ
トあるの?」きり丸「今日はないよ」しんべヱ「じゃ、僕達も行こ♪乱太郎」乱太郎「渚さんはいいんですか?僕達も一緒で」渚「うん。私はいいよ」伊作「それじゃ、放課後に食堂で待ち合わせってことで」渚「はい」…そして私は朝食を食べるため食堂へ…・渚「あ。久々知さん!」久々知「渚、おはよう」渚「おはようございます」三郎「さっき医務室に行ったら渚いないから先に食堂来てたんだ」伊作「悪いな。さきに渚と会ったから」渚「善法時さんに顔洗う場所を教えてもらってたんです 」三郎「だから乱太郎達とも一緒に来たのか」渚「なんだかすいません」久々知「謝らなくていいよ」すると、他の男の人に名前を呼ばれた。・渚「私に何かごようですか?」小松田「朝食が終わったら学園長室にすぐ来てくださいと、学園長先生がおっしゃっていました」渚「はい。解りました」小松田「では、僕はこれで」それだけ言うと男の人は食堂を出て行った。・渚「あの―、今の人は?」乱太郎「この学園の事務員、小松田優作さんです」しんべヱ「いつもは門のところにいるよ」きり丸「そして学園1へっぽこ事務員です」渚「へっぽこ…事務員?」伊作「そんな
紹介の仕方はないと思うけど;」きり丸「伊作先輩はちゃんとした紹介できるんですか?」伊作「う;それは;」久々知「ほら、皆から好かれてるじゃないか」竹谷「悪い人じゃないから」渚「それは解りますけど…」(どれだけへっぽこ事務員かが気になる;)…それから…・ヘムヘム「ヘム」学園長室に入ると、2本足で歩く犬がいた。・渚(か、可愛い!!抱きしめたりなぜなぜしたい!!)・学園長「シナ先生、この子が昨日話した例の子です」シナ先生「あなたが白河渚さんですね」渚「はい。白河渚と申します」シナ先生「あなたのことは職員会議でききましたよ」渚「そう…ですか」シナ先生「あなたの部屋のことですが、くのいちの寮にしませんか?」渚「くのいち…ですか?」学園長「忍たま長屋も空室はあるが、キミは女の子だからのう。くのいちの長屋の方が安心だと思うのじゃが…」シナ先生「くのいちの女の子達も、あなたのことを気にしてるみたいなの」渚「…」確かに、住むとしたらくのいち寮が安全なのは解る。だけど、せっかく親切にしてもらってる人々知さん達のことを考えると、くのいち寮より人々知さん達のそばがいいと思ってしまう。だから私は
―・渚「人々知さん達のいる寮は、ダメなんでしょうか?」学園長「5年生の?」渚「…はい」すると、シナ先生はいきなり若い女の人になった。そして、ガシッと両肩を掴まれる。・シナ先生「渚さん、あなたは女の子なのよ?何かあったら大変でしょ?」渚「それはそうですけど。この時代で初めて会ったのが人々知さんですし、6年生の善法寺さんや乱太郎君達にもお世話になっているのでこちらの方が安心するというか…」学園長「この2日でずいぶん仲良くなったのじゃな」渚「え?あ、はい」シナ先生「そこまで言うなら5年生の寮でもいいけれど…」学園長「人々知平助のことじゃ、変なことはしませんよ。シナ先生」シナ先生「…。では、5年生の寮にします」渚「ありがとうございます!シナ先生、学園長先生」学園長「あと、今日から事務と食堂の手伝いもしてもらいたいんじゃが…」渚「はい!なんでもやります!」学園長「うむ。では、小松田君を紹介しよう」学園長先生が言った瞬間にサッと、小松田さんが出てきた。・小松田「お呼びでしょうか?学園長」学園長「今日から事務の手伝いを一緒にしてもらう、白河渚くんじゃ」渚「白河渚です。よろしくお願い
します」小松田「こちらこそ、よろしくお願いします。僕は小松田優作です」小松田さんはニコニコと笑顔だった。・渚(この学園って、恐い人いなさそうだな)と、このときの私は思った。・シナ先生「それから、これはあなたの着物よ」渚「着物って…。いいんですか?」シナ先生「あなたの今の服じゃ、目立つでしょ?だからこの着物にしたほうがいいと思って」渚「ありがとうございます」シナ先生「何かあったら、すぐに私のところに来てね」渚「はい」…そして放課後…・3人「渚さ―ん」渚「あ。みんな」乱太郎「渚さん、着物にしたんですね」渚「シナ先生からもらったの」きり丸「服装が違うだけでずいぶん変わるんだな」渚「え?何か変?」しんべヱ「きり丸、それってこまいぬにも衣装っ言うのだよね」乱太郎「しんべヱ、何か違う気がするよ?」しんべヱ「え?そう?」伊作「それを言うなら、孫にも衣装だろ?」渚「ま、孫にも衣装…;」伊作「大丈夫。似合ってるよ」渚「あ、ありがとうございます」伊作「じゃ、校内案内に行こうか」4人「はい!」こうして、善法寺さん乱太郎君きり丸君しんべヱ君との私で校内案内がはじまった。・伊作「と、こんな感じ
かな」渚「この学園って、広いんですね―」乱太郎「慣れればふつうですよ」渚「ちょっと不安;」と、思ってると―・小松田「入門書にサインしてください!」と、小松田さんが走りながら誰かを追いかけていた。・伊作「あれがいつもの小松田さんだよ」渚「は、はあ;」乱太郎「小松田さんはサインしてもらうまで追いかけるんです」渚「それはそれは;小松田さ」と、呼ぼうとしたときズボッと地面がへこむ・渚「へ?うわあ!?」伊作「な、渚!?大丈夫か!?」渚「痛たた;なに?この穴」きり丸「この穴は…」乱太郎「4年生の綾部喜八郎先輩の落とし穴ですね;」喜八郎「よんだ?」きり丸「綾部喜八郎先輩」伊作「それが、落とし穴に渚がおちて;」喜八郎「おやまあ。大丈夫ですかあ―?」渚「な、なんとか大丈夫です」喜八郎「この穴だったら忍具で登れるよ」伊作「渚は忍者じゃないから」乱太郎「綾部先輩、渚さんはかくかくしかじかで―」喜八郎「なるほど。それじゃ、コレに捕まって」…で…渚「な、なんとか外に出れた;」喜八郎「キミが噂の例の人なんだね」渚「なんだかどんな噂か気になる;」伊作「未来から来たってだけで皆気にしてるみたいだしね
」乱太郎「渚さんはやっぱり、くのいちの寮にはいるんですか?」渚「私は5年生の忍たま長屋ですよ?」喜八郎「おやまあ」伊作「え?くのいちじゃないの?」渚「学園長先生にもシナ先生にも言われたんですが人々知さん達のそばのほうが安心するというか…」伊作「そう言うことか」乱太郎「人々知先輩達には言ってあるんですか?」渚「まだだけど」喜八郎「女の子がこっちの寮になったら、驚くだろうね」伊作「でも人々知がいるから大丈夫だよ」人々知「俺がどうしたって?」渚「あ。人々知さん」乱太郎「じつは、かくかくしかじかで」人々知「え?!渚が俺達の長屋に?!」渚「ダメでしたらくのいちに行きますけど」人々知「別にダメじゃないけど、渚はいいのか?ほんとに」渚「はい。私は大丈夫です」人々知「そうか。なら他のやつらにも報告しないとな」するとへむへむがやってきた。・渚「あ!食堂の手伝いに行かなきゃ!」伊作「今日から手伝いなの?」渚「そうなんです。じゃ、またあとで」そう言うと私はヘムヘムと食堂へ走った。

[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!